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イラストの仕事が来ない原因の一つは「営業」を知らないからだった
こんにちは!イラストレーター兼動画クリエイターの無印かげひと(@kage86kagen)です。
今回は、「イラストの仕事が来ない原因の一つは「営業」を知らないからだった」についてお話しようと思います。
イラストで仕事をもらうためにはもちろん「画力」も必要になってきますが、今の時代はそれ以上に「営業」に関する知識も必要になってきます。
「自分は他の人よりそこそこ絵が上手いはず、または画力が商業レベルまで到達していると思うのに、なぜか仕事の依頼が全然来ない…」と思っている方は、実は営業に力を入れていないから仕事がもらえていないことが多かったりします。
今回はその営業に関する話とアドバイスを綴っていきたいと思います。
イラストの仕事が来ない!!
趣味でイラストを描き続けていると、ふと「イラストレーターを目指そうかな?」「神絵師になって日本で有名になりたいな!」などイラストを仕事にしたいという目標が定まり、そこから仕事としてイラストを描いていくようになった...、という経緯で、今現在イラストレーターとして働くようになった人も多いのではないでしょうか?
しかし、いざイラストレーターとして活動を始めると、活動日からの数ヶ月間は仕事が全く来ない、またはもらえない、
来たとしても1ヶ月に1~2件しか仕事を受けることができない…という方がもしかすると多いのではないかな?と思います。
加えて、会社員として働くイラストレーター、または会社員→フリーランスに転身したイラストレーターとは違い、「コネなし実績なし」のゼロからスタートでイラストレーターになった方の場合ですと、活動始めたての頃はかなり厳しいものになると思います。
しかも、例えイラストがとても上手であるいわゆる「神絵師」と呼ばれる存在だったとしても、絵は上手いのに仕事がまったく来ない…という方も少なくはありません。
そう考えると、仕事が来ない原因は「絵が上手じゃないから」という理由が当てはまらなくなるかと思います。
では、仕事が来ないのはどうしてでしょうか?
その答えの一つとしては、「十分な”営業”が出来ていないから」だと個人的に思います。
だれも教えてくれない「営業」のこと
”営業”と聞くと、
「イラストレーターが営業?営業することがイラストを描くこととなんの繋がりがあるの?」
「営業って聞くと、訪問販売とか通販番組で商品を宣伝しているあの”営業”のこと?あれをするの?」
といったように、疑問に思う方もいるかもしれません。それどころか、営業すること自体に悪い印象を抱いている人もいるかもしれませんね。
営業に関して悪印象を持っている方に関しては、そもそも「営業をすることは悪いことなんだ!」という間違った認識を改める必要があります。
むしろ、営業をしないと誰も商品を認知してくれませんし、買ってもらえることすらできません。
食品や家具などが売れるのは、”営業”という宣伝活動があるからこそ売れています。
これはサービス業であるイラストレーターも同様であり、イラストレーターとして仕事をしていくためには、なにはともあれ継続的に営業をしていくことが非常に大事になってきます。
なのに、イラストレーターを目指される大半の方は「絵の描き方」しか勉強しませんし、営業について知らない&触れる機会がない方がほとんどです。
これに対して「イラストレーターは営業も大事だよ!」教えてくれる方もそうそういないのが今の現状です。
(イラストが上手くなる解説サイトや動画は山ほどあるのにね。)
いくら上手くても営業しないと食べていけない
10~15年前ぐらいなら、イラストさえ上手ければそれだけで仕事を獲得できやすい時代ではありましたが、今の時代は”上手い”人が飽和していることもあり、イラストが上手なだけではイラストレーターとして食べていく事ができません。
例え商業方面でも全然やっていけそうな画力を持っている方でも、「1ヶ月間仕事が無かった…」という方もいますし、「自分の方が画力がありそうなのに、なぜ”下手そうに見える絵を描く”この人に仕事がいっぱい舞い込んでくるの?」…なんてことを考える方もいるかもしれません。
理由としては、年々イラストを描く人口が増えてきているということ、「イラストの解説サイトや動画」の普及率も上がっているため、それに伴いある程度上手に描ける人も増えてきたことが理由であるため、「需要<<<供給」の図が出来上がっているのが理由の一つだと思います。
また、必然的に「現時点で業界の最先端として活動しているイラストレーター」に仕事の依頼が集中していることもありますので、イラストレーターになって日が浅い方にとっては、例え絵がうまくでもなおさら仕事が獲得しにくい状況です。
これに関しては、「既に実績がある」、「取引、調整面において信頼できる」、「この方が描くことで宣伝効果爆あがり」なイラストレーターになるべく依頼したいのが、依頼側の気持ちとしてあると思います。
こういった理由がありますので、ただ「イラストが上手い」だけではイラストレーターとして生活してくのはかなり難しいです。
イラストレーターがひしめき合っているこの世の中、その中から依頼者に依頼をしてもらうためには、「自分は上手いだけではなく、こういったイラストが描けますよ!」、「ビジネス系の漫画が描けますので依頼ください!」、「自分はイラスト以外に英語が得意です!だから海外向けイラストも描けます!」…といった、他のイラストレーターとの差別化を主張できる「営業」が必要になってきます。
こういった理由から、イラストレーターも営業活動が大事になってきます。
ただイラストが上手ければいい…というわけではないんですね。
営業の方法・種類について
営業の大事さについて学んでいただいたところで、次に「イラストレーターの営業方法」についていくつかご紹介します。
「自分、イラストレーターですよ~!」という”認知してもらう”営業の他に、「自分や自分の絵を売り込んでいく方法」も紹介しています。
実は普段何気なくやっている事も営業の一つとなっている場合がありますが、これらを積み重ねていくことで世の中に”認知”してもらえる→イラストの仕事を獲得できる、または声がけしてもらえるることに繋がります。
仕事が全然来ない!という方は、以下の行動を試してみてください。
自分が仕事をしたい相手(個人、会社)に、電話やメールを送る
(「イラストの仕事募集中!」といったような”ひたすら凸待ち状態”はNG。まずは地道に自らの足や文字で、相手方に営業を行うことが大事)持ち込み営業を行う(例えば、漫画であれば出版社に漫画を持っていくようなイメージ)
ポートフォリオを作る、またはポートフォリオサイトを作る
クラウドソーシングサイトに登録し、ここで実績を積み上げていく
「イラストレーターズ通信」などのイラストに特化したコミュニティ、団体、エージェントに加入する
(これにより、受注者と発注者をマッチングしてくれる)SNSで頻繁にイラストを投稿する
(文末や別ツイートなどに「イラストの依頼募集中!」とつけるなど…。簡単な事ではあるが、これも営業の一種になる)素材サイト(ストックサイト)に登録し、イラストを投稿する
(自分の絵柄が購入者の目に留まり、購入にとどまらずダイレクトで依頼される…という事象が結構多い)イラストコンテストに応募する
(コンテストで入賞以上になれば自分のイラストが「宣伝」となり、結果「営業」をしてくれる。開催しているコンテストの一覧は「公募サイト」で検索すればいっぱい出てくるので挑戦するのもあり)知人に売り込む
(その知人から依頼が来たり、知人が違う知人に自分を紹介してくれることも起こり得る)
etc…
想像以上に項目が多かったと思いますが、要は、
●自分と自分のイラストを積極的に売り込んでいく
●売り込んで知名度を上げていく
…といった行動が営業に当たり、イラストレーターとして稼ぐためにはこれらが必要がなります。
既にイラストレーターとして実績があったり仕事のツテがあれば、それを活かして仕事を獲得することもたやすいため、営業に力を入れることなく仕事が可能です。
ですが、そういった繋がりが無い「ゼロからスタート」のイラストレーターとして歩んでいく場合は、イラストレーターになった瞬間即営業に全力で取り組まないと、仕事すらできません。
もちろん、駆け出しイラストレーターは画力のスキルアップや日々の事務処理も優先順位が高いのですが、それと同じくらい営業も大事、むしろ並行して行う必要があります。
営業の一番のおすすめとしては、先ほどの項目の中の「自分が仕事をしたい相手(個人、会社)に、電話やメールを送る」が一番手っ取り早いです。
例えば、「雑誌の表紙を描く仕事をしたい!」というのであれば、
・自分が手掛けたい、お仕事したい雑誌の出版社に、電話やメールを行う
・持ち込み営業を行う
・イラストエージェントに加入する
上記の営業を優先的に行った方が、いち早く仕事をつかみやすいかと思います。
「会社にメールを送るのが苦手だから…」、「イラストエージェントの会員手続きが面倒くさいから…」と思い、「雑誌の仕事がしたいです!」とTwitter上でツイートを流す方法だけを選ぶ方もいるかもしれませんが、この方法だと仕事をもらえるまでの時間がかなりかかります。
(そもそも、その発言をSNS上でしたとしても、瞬く間に”SNSの波”にのまれてしまうので、自分に気づかない、認知してもらえないことがほとんど。)
多数の出版社にメールを送って10日ほどで「詳しくお聞かせください」的な話をもらえるのと、Twitter上で「お仕事ください!」と流し続け3ヶ月でやっと1人に声を掛けてもらうのとでは、どちらが時短になるかは一目瞭然ですよね。
今の時代は「ずっと受け身」では仕事はもらえません。こちらから積極的に声掛けしていき、イラストの仕事をもぎ取っていきましょう。
営業する時の注意点
ただし、全てのイラストレーターが先ほどの営業方法を闇雲に試せばいい…というわけでもありません。
「雑誌の挿絵を描く方」、「カードゲームを描く方」、「医療などに関する図面や人体を描く方」などなど、ひとえに「イラストレーター」といっても実に様々な働き方がありますので、それに適した営業方法を選ぶ必要があります。
例えば、「ゲームのキャラクターデザインをやってみたい」という方であれば、「ゲーム会社に電話やメールを送る」という営業の他にも、「SNSに登録し、高頻度でイラストを投稿する(Twitterやpixiv)」、「クラウドソーシングに登録する」という営業方法もプラスすると効果的です。
逆に、ゲーム系イラストを描く方にとっては、「イラストエージェント」系の会員登録には不向きかもしれません。
これらのサイトに登録している方は、全体的に見て見ると「アニメ・ゲーム系」の絵柄で登録している方があまりおらず、どちらかというと「ビジネス系」や「大衆向け」の絵柄で描かれてる方が登録している割合が多いです。
加えて、「ゲーム会社」がエージェント系のサイトを活用してイラストレーターを探す…といったイメージはあまりないかもしれません。(探すとしても、トレンドが見つけやすいSNS上やイラスト投稿サイトなどから探すことが多いと思われる。)
自分が欲しい仕事の内容、自分が描く絵柄の内容によっても、どの営業が効果的なのかが変わってきますので、自分の絵柄に合った営業方法を模索することも大事です。
これについてはイラストレーターによって十人十色ですので、トライ&エラーで営業に挑んでいきましょう。
まとめ
イラストレーターとして仕事を獲得するためには、「営業」が非常に重要
営業をすることで、「自分、イラストレーターですよ~!」「自分はこういったイラストを描きますよ!」という認知を世に広めることができる→結果仕事獲得につながる
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!