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フリーランスにとって「他人からの意見」は本当に貴重なんだなっていう話
こんにちは!イラストレーター兼動画クリエイターの無印かげひと(@kage86kagen)です。
今回は、「フリーランスにとって「他人からの意見」は本当に貴重なんだなっていう話」について紹介したいと思います。
意外と忘れられがちな”違い”
「会社員」という働き方、「フリーランス」という働き方。
知らない方にとっては「どっちも同じようなものでしょ?」と思いがちですが、この2つはまったく違う働き方です。
違う点は本当に様々ありますが、その中でもあまり意識されたことがない違い、忘れられがちな違いの1つとして、「自分に意見を言ってくれる、または”注意”という名目で叱ってくれる、という機会があるかどうか」というものがあるかと思います。
これは会社員、フリーランス、どちらの働き方も経験したことがある方しか分からない事かもしれません。
加えて、”新人社員(入社して1~2年)”のうちに退職したのではなく、会社員として数年&フリーランスとして数年経験したことがある方なら、「あーたしかに」と共感してくれるんじゃないかなと思います。
私も会社員としての働き方を数年、フリーランスとしてもうすぐ3年目を迎えますが、フリーランスとして経験を重ねていくにつれて、「フリーランスにとって、他人からの意見というのは本当に貴重なんだな」と思うようになりました。
なんで他人の意見が大事なのか
「他人から意見を言われる」と聞くと、大抵の方はマイナスなイメージを抱く事かと思います。
「なんで他人にとやかく言われなきゃいけないの!?」、「ああ、きっと私がダメだから相手は怒っているんだ…」、「オレは他人の意見を聞かずに自分を貫いてくぜ!」と言ったように。
しかし、会社員として働くならまだしも、フリーランスとして活動していく場合、この「他人からの意見」がとっても重要になってきます。それこそ「とっても貴重な資源」かのように。
そこで、フリーランスにとってなんで他人の意見が必要なのかについてを、下記の通りまとめてみました。
自分の成長につながるから
「客観的に見た自分」を伝えてくれるから
その意見が自分にとって体験や知識となり、将来同じことで困っている同業者を手助けする事が出来るかもしれないから
自分の活動の方向性を見いだせたり、または軌道修正することができるから
フリーランスは会社員と違って孤独です。上司もいなければ同期もいませんし、後輩もいません。故に、「注意してくれる、意見を述べてくれる、自分自身が取得した知識をアウトプットして誰かに教える(いわゆる新人教育する、みたいなもの)」といった経験が非常に少なくなります。
フリーランス同士の集まりやチームで活動をしていく仕事内容であればまだ干渉はありますが、私のように個人で活動しても支障が無いタイプの職種であれば、なおさら意見をもらう機会がほぼありません。
総じて、「他人からの意見」というのは、自分のスキルをさらに成長させる、貴重なエッセンスになります。
「修正要望」や「感想」は絶好のスキル向上ポイント
クリエイター系フリーランス(イラストレーターや動画編集者など)に焦点を定めてもう少し説明すると、依頼者からの「修正要望」や「感想」というのは、絶好のスキル向上ポイントになります。
駆け出しフリーランスの人ほど、修正依頼をもらってしまうと「まじかー、修正あるのかー…」と嫌な気分というかテンションが下がりがちになってしまいがちなのですが、作品を完成させる過程で自分自身では気づかなかいであろう”改善点”、第三者から見た”自分自身の作品の印象”などを指摘してもらえることで、自分のイラスト技術や表現力を向上させることができます。
「よし!完璧なイラストが出来た!」と思っていても、一晩寝かせた後に再度見てみると、「あれ?なんか顔のバランスおかしくね?」という現象は、絵師あるあるだと思います。これと同じ現象を相手から与えてもらえるというのは、とても貴重です。
また、「感想」や「修正要望」を頂けるということは、相手の視点や感性に触れることができるということです。そうすることで、自分では知り得なかったであろう新しい世界を見るor編み出すことができると思われます。
他の考え方をすると、「最近は、色んな人から○○の修正要望をもらうこと多くなっているな。もしかして、これが今流行りの表現なのかな?そうしたら、自分のイラストをここをこうして軌道修正すれば、世間的に受けるイラストになるんじゃないか?」
…的な考えに発展させることもできます。これはどちらかというと、流行やトレンドに合わせてイラストを描く「商業性イラストレーター」にとって、大切な考え方ではないでしょうか?
ただでさえ、「意見」というのは赤の他人からもらえる機会がほとんどないのが現状です。
私の経験上、依頼者からの具体的な感想や「ここをこうした方がいいのでは?」といった意見を言ってくれる人は、およそ50%の確率です。(2年間、100件以上MV制作の依頼を請けた上での経験談)
半数の方は、制作した作品についての「感想や意見(『○○が特にお気に入りです!、ここはこうして欲しい!』など)」を言うことなく、「次の工程に進んでください」、「制作してくれてありがとうございました」の「制作に対するお礼」のみを述べられて、ドライなまま案件が終了します。
依頼者と受注者という関係ですし、依頼者としては「作品さえ作ってくれればいい」という考えの方もいるかもしれませんが、それにしたって少々寂しいものですよね...。
もちろん、「この意見は”注意や提案”の域を超えている意見なんじゃないか?」と感じるような誹謗中傷に関しては、まったく受け止める必要はありません!そのような意見は”意見”ではありませんので、自分の心身のためにもスルーしましょう。
このように、「意見」というのは自分自身の成長のためにも、非常に重要なものとなってくることが分かって頂けたかと思います。
まずは一旦聞き入れてみよう
フリーランス初心者にとっては、「修正要望」や「注意」という意見はなんとも受け入れがたいかもしれませんが、これまで伝えてきた通り、フリーランスとして働く以上、他人からの意見と言うのは本当に貴重なものとなってきます。
特に商業イラストレーター(作家性イラストレーターではなく)に関しては、時代の流行やトレンドに合わせたイラストを描くためにも、積極的に修正要望や感想を受け入れてみることをおススメします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「フリーランスにとって「他人からの意見」は本当に貴重なんだなっていう話」についてご紹介しました。
フリーランスは会社員と違って孤独です。上司もいなければ同期もいませんし、後輩もいません。故に、「注意してくれる、意見を述べてくれる、自分自身が取得した知識を、アウトプットして誰かに教える(いわゆる新人教育みたいなもの)」といった経験が非常に少なくなります。
「他人からの意見」というのは、自分のスキルをさらに成長させることに繋がりますので、誹謗中傷以外は拒絶せずに一度受け入れてみてはいかがでしょうか?
最後までご覧頂きありがとうございました!
それでは!