手帳えらびの時間
新しい手帳が店に並ぶシーズンでのこと。
手帳はだんぜんデジタルよりも紙派なので、このシーズンになると店で新しい手帳をチェックすることになるのだけど、毎度、悩む、迷う。
まずは見た目で手に取り、中身をパラパラ。すると外側のイメージに反して、中身はずいぶんと渋い雰囲気ただようデザインだったりする。主張の強い六曜、フォントもなんだか… むーん…
そんな手帳をそっと戻し、次を手に取る。おや、見た目も中身もいい感じでは? いや、でもこれ、よく見たら書き込みにくくないか? 欄外のメモスペースの行間が爪楊枝並みの細さだし…
あとはもう、片っ端から手に取り中を見ていく。枠が小さい! 余計なページいらない! 外側のこの飾りいらない! あ、これいい、と思ったらお値段予想以上! むむむむむ…
で、結局行き着く先は100円ショップのシンプルな手帳というのが最近のパターンになっている。シンプルな枠に月日、曜日があればそれでいい。
そして当然、手帳を手に入れたらあとは中身を書き込んでいくことになる。開くたびに楽しくなるようなカラフルなペンの文字、シールやマスキングテープ、イラストも入れてみたり…
なんてセンスと技術は残念ながら持ち合わせていない。ペンは赤、黒、そこに青でもあればよしという具合で、非常に素っ気ない手帳になるのだった。
手帳を単に『予定のメモ帳』とするのではなく、持っていて嬉しくなるデザインのものをえらんだり、日々の記録をつけたり、創作欲を満たすような使い方にはあこがれる。たぶん手帳えらびに悩んでいる時間は、そんなことをあれこれ想像して楽しんでいるのかもしれない。
最初から100円ショップに行けばすぐに用がすむのはわかっているのだから、ね。
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