柿の収穫&渋抜き体験
11月の頭のこと、祖父母宅の庭で柿の収穫をしたのです。
本州のほうでは柿の木は珍しいものではないかもしれないけど、北海道ではあまり見かけないし、ましてやそれが実をつけたとなると… 冗談で『日本最北の柿だ!』なんて言いつつ収穫スタート。
この柿の木、10年ほど前に祖母が蒔いてみた種が育ったもので、おととしは1つ、昨年は3つ実をつけたのです。 桃栗3年柿8年は本当のようで。
パッと見た感じ、今年は10個くらい? と思ったら58個!の大豊作で柿を入れたカゴがずっしり重たい。 実を全て採り終え、すっきりした木を眺めていると周りで鳥達がやたらと鳴きあい始めた。 もしかして柿が甘くなるのを狙って待っていた? 『あの実全部とられた!』『そんなー!』『待ってたのにー!』 と言っているかのよう。 すまないね、私達にもこの実は貴重なのだよ。
室内に持っていき、今度は渋抜き。
しかしこれは馴染みのない作業、うまくいくのだろうか?
昨年なった実を1つもらった時は、ただ食べごろまで置いておいただけで、いざ食べてみると『あぁ、甘い柿… ん… 渋い? あっシブッ!!!』 となってしまった。
なのできちんと渋抜きに挑戦。
だいぶ室温が低いから長めに2週間待ってみることにする。
だんだん熟してオレンジ色が日々濃くなるさまを、楽しみ、よりも不安な気持ちで見つめてすごす。 この大量の柿、全部渋いままだったらどうしよう。
そして2週間たち、柔らかさも食べごろ。
皮を剥き… かけらをいざ試食、甘い! 口にした瞬間おいしい柿だった。 だけど後から渋さが来たりするのかと、しばし警戒。
……… いや、甘い、ずっと口の中には甘さだけが残っている!
わけてもらった他の柿もしっかりと渋が抜けて、ひとつも無駄にすることなく味わえてよかった。 祖父母も同じくおいしく食べられたようです。
そういえば柿の木、実を全部収穫したと思っていたら上の方に実がひとつだけ残っていて、それはそのまま鳥のおやつ用にしてやったそうです。
今年は鳥も柿をたのしめたようで。