見出し画像

非日常の渦中で

 どうも。前回から12日ぶりですね。もう梅雨の季節になりました。ホントに早いなあ。湿気やだなあ。

 昨日は物憂げな6月の雨に打たれてきました。

 日産スタジアム。久々。やっぱ広い。でかい。
 ミスチルことMr.Childrenの30周年ライブに母親と行ってきました。
 30年経った今でもこんな会場を余裕で満員にしてライブを行い、世代を越えてここまで愛されるバンドはなかなかいないぞ、と彼らが言うまでもなく日本屈指のモンスターバンドであることの存在感や、「半世紀へのエントランス」と名付けられたツアータイトルを通して彼らはこの先もバンドを続けてくれるのだという強い意志表示を感じることができ、そしてライブの終わり際では雨が降りだして会場内にいる7万人が一緒に濡れるという貴重な体験もできて最高の一日を過ごせたので、今の僕は人生の頂点にいるんじゃないかと錯覚するくらい幸せです。30周年おめでとうございます。

 僕には、ライブは生で見てこそライブだ、という一種の信念みたいなものがあります。生で見るライブは二回目で、良い意味で頭が冷静にならなかったライブでした。
 ディスプレイを通して見るよりもはるかに情報量が多いのに、それが快感に感じられて頭が冴えていくような感覚が、例えるなら家電量販店で売られているイヤホンに付けられた"その場にいるような臨場感"なんて謳い文句を容易く無意味にしてしまう圧倒的な音圧が、今でも頭の中にこだましています。
 だがしかし、それが永遠に保存できるものではなく、時間が経つごとに薄れていくことのなんともどかしいことか。
 あの感覚をまた味わいたいか否かで言えば勿論味わいたいのですが、ミスチルのライブは倍率が高いこともあって落選なんか普通って言われるくらいなので次はいつ行けるんだろうか…ってそんなこと考えていたら予想以上にグッズへの出費が多かったせいで金欠になりかけてたことに気づきました。
 これはまずい。しかもなんかバイト始めてから物欲が高くなってきているのを感じる。このまま勢いに任せていては必要なものが買えないじゃないか。ぐぬぬ。貯蓄せねば。

 帰ったら一曲一曲ずつでライブレポートでも書くかと考えてはいましたが、今の自分が表現するに相応しい言葉が出てこないのでやりません。既に上述の通り、会場の様子を伝えようとするだけでもう限界です。雑誌等メディアのライターさんたちは本当に凄いんだなって尊敬します。
 まあ今までの文章でライブの感想はなんとなく推測できますよね、ね(圧)。


 ここから先は上部の注意書きの通り、多少コロナの話題が入るので情報の信憑性には細心の注意を払って書いていきます。リンクの内容は今日時点での話になりますから、仮にこの後、情報が更新されても文章の訂正は致しませんのでご了承を。

 シンガーソングライターの藤井風さんが今日と同じ会場であった日産スタジアムで当初有観客予定だったものを無観客で配信ライブを行ったのが去年の9月、デルタ株の感染拡大に伴う緊急事態宣言の最中でした。
 当時の音楽業界はかなり強い規制を受けていた印象で、ライブハウスの閉店が度々ニュースになっていたりアーティストの公演が中止になったり、形態を変えて行ったりしていたことが記憶に新しいです。
 現在、日産スタジアムを有する神奈川県では「感染防止安全計画」を策定し、県に提出することにより、人数上限は収容定員まで可能とのことでした(僕はそのように解釈しました)。昨日の会場が満員だったということは、そういうことです。

 コロナ禍以前に比べ、ライブに行く僕たちにとっての変化なんてマスクを着けることぐらいですが、その裏側ではライブ開催に尽力するスタッフさんたちの影の努力がある、ということを忘れてはならないと思います。それがなければライブが行われることはおろか、僕らは何もできませんから。本当にありがとうございました。ミスチルのメンバー含め、スタッフの方々に感謝。

 感染拡大が抑えられていることにより、以前のように人と人がお互い対面で顔と顔を見合わせられる世の中に戻りつつあって良かったなあと思っているのですが、それでもあの"日常"だけは戻ってきていないような気がするのは僕だけでしょうか。
 とはいえ何を以てして日常が戻ってくると言えるのか、以前の日常は戻ってこないものなのか、それとも…

 なんかシリアスな話をしてしまいましたが、なにしろ未曽有の事態なので、次々に降りかかってくる問題に如何にして対処するのが正解か、という答えは存在しないのでしょうね。
 抑え込んだと思いきや新たな変異株が発生し感染拡大、いたちごっこのような繰り返しの過程で経験は膨大に得られるでしょう。とはいえ、得た経験がどこまであてになるかは未知数です。
 人類の我慢の限界を試されている、と言っては語弊がありますが、今回のコロナ禍が何らかの抑圧を伴っているのは確かだと思ってます。
 締めるところは締めつつ時には緩和も行い、如何にして適度にバランスを取っていくかが大事なのかもしれませんね。っていうまだまだ尻の青い一大学生の持論をここに載っけておきます。
 二年半も続くこの抑圧が、様々な経験を経てきた今にここまで緩められて、しかも"満員"でライブが行われるだなんて誰が想像したでしょうか。
 コロナはいつ終息するのか。果てしないほど先の未来になるかもしれませんが、早くその日が来ることを願います。

 ここまで長ったらしい文章を書いてきましたが、僕は別に常日頃から馬鹿真面目にこんな話をしたいとか考えているわけでもなく、これを見てくれた人をこのテーマで誰かと会話する気にさせようとかきっかけを作ろうだなんて一ミリも思って書いてません。少し物足りなさはあるけども。ただ、昨日のライブを通して思ったことを述べたまでです。でもこういうテーマを扱うのが毎回だと堅苦しくなりがちなので、たまーにやる程度にします。


 最後にミスチルのアルバム「HOME」に収録されている「彩り」という曲の歌詞の一部分を掲載して、今回は締めようと思います。
 こうやって自分の気持ちを発信している以上、毎回何かしらの気持ちを込めていきますので、この歌詞からも皆さんに何か伝わっていただけたなら嬉しいです。


 今 社会とか世界のどこかで 起きる大きな出来事を 取り上げて議論して
 少し自分が高尚な人種に なれた気がして夜が明けて また小さな庶民 

 なんてことのない作業が 回り回り回り回って
 今 僕の目の前の人の 笑い顔を作っていく