フクヤマニメ、うた王審査員、かく語りき
みなさんこんばんは!
10/21 22 は『フクヤマニメ』にお邪魔しました。
『フクヤマニメ』とは、広島県福山市で毎年秋に開催されるサブカルチャー×町おこしのイベントで、今年で6回目を数えます。
サイトを見ていただけたら規模感がわかるはず…
このイベントの中で僕は
『アニソン・ボカロ うた王決定戦』の審査員をしてました。
多数の応募者の中から抽選に勝ち残った
選ばれし35名による予選が繰り広げられ、
10名の決勝進出者で『うた王』の称号を争います。
そう、予選に参加する時点で運の要素が絡んでくるのです。
県外からも数多くの応募があったようで、中にはお見受けした事のある方や、各地のイベントで勢力的に活動されている方もいらっしゃいました!
そんななか、ワタクシ、
一切の忖度のないガチ審査
をさせていただきました。
今回は裏話的に、谷口マサハル個人の審査基準を話せたらと思います。
ずばり!
①客観性
②説得力
③カッコよさ
以上3点が基準です。
これらは自分のパフォーマンスでも常に考えていることでもあります。
まず
①客観性
『客観的に自分の歌やパフォーマンスを捉えているか?』
これだけ書くと簡単そうですが、実に難しい。
人間は思いの外我儘な生き物なんです。
自分の『好きな事』に夢中になると、一方通行になりやすい。
みなさん少なからず、自信があると思いますし、評価を得たいという承認欲求と格闘する事もあるでしょう。
ただ、パフォーマンスは双方向的であるべきです。
演者がお客様に投げかけ、返ってきた反応を凝縮してまたお返しする。
この相乗効果でステージが成り立ちます。
一方的に『好き』を伝えても相手側の反応を伺わず、適切な温度感を共有できないと、情報過多だったりクドいパフォーマンスになってしまいます。
客観性を持った双方向的なパフォーマンスができると会場はみなさんの最強の味方になりますよ(^^)
②説得力
せっとく‐りょく【説得力】
〘名〙 よく話して相手を納得させる力。 また、人に何かを理解させ、受け入れさせる作用。
要するに、『わからせる力』です。
客観性ともリンクしますが、曲のもつ魅力を技術を用いて伝える技術のことです。
歌の場合、発声方法、声量のコントロール、ビブラートやエッジなどの技術を駆使して、お客様に自分が表現したい事を伝えるわけです。
『何を伝えたい』のか、これが重要です。
『歌が上手い事』を伝えたいのか、
『ハイトーンや高度な技術』を伝えたいのか、
『主人公の雄弁さ、悲哀』を伝えたいのか、
いろいろあると思います。
『技術の先にある本当に伝えたい何かがあるか』それが伝わるパフォーマンスかどうか
僕はめちゃくちゃ見ています!
③カッコよさ
『人は見た目が9割』とはよく言ったもので、目から入ってくる情報がかなりのウエイトを占めてしまいます。
ただ、この『カッコよさ』というのは容姿やスタイルだけを指しているのではありません。
(もちろん関係ないとは言えない)
表情、視線、何気ない所作、MCの言葉選び
全てがあなたのパフォーマンスの一部です。
精錬された動きや、意味を持った所作ができる演者さんにはステージに上がった瞬間から隙がありません。
全てを計算しているのです。
もちろん、気楽な場所もあるし、ケースバイケースですが、『一曲入魂』する場所では細部まで意識を持って、意味のあるパフォーマンスをするべきだと思っています。
以上、偉そうに語ってしまいましたが、これは、僕の目指す演者像でもあります。
今回も予選から非常にレベルが高く、歌唱力も文句のない方々が集結してました。
『上手に歌う練習』に加えて、僕が書いたことも意識してくれたら、さらに素晴らしいパフォーマンスに繋がると思います。
みんなで高みを目指しましょう♪
以上、谷口マサハル的品評でした!
また来年も歌いにいきたいなぁ(^^)