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手術38日前 ”同志センパイ”からのメール

心の拠り所になっていたメール

あーやっと届いた!待ちに待ったメールだ。

前に書いた、これから私が手術を受ける予定の、某地方の泌尿器科で手術を受けられた”同志センパイ”からのメールだ。

実は、彼が、術前、術後、そしてその後の経過の写真を撮っていると、前のメールで書いていたので、思い切って、「加工してでもよいので傷跡を私にも見せてもらえませんか?」と聞いたのだった。

その後、しばらく音沙汰がなかったので、嫌だと思われたのかなと心配していた。だから、メールが届いた時には、年甲斐もなく小躍りしてしまった。

傷跡の経過写真

メールには、術前の被った状態、そして術後2日目、術後2ヶ月の写真、計3枚が添付されていた。すごい。まずは、術前は私よりも軽度で、筒の先が少し見えているものの、やはり私と同志。

センパイもずっとこれに苦しんできたのか。

他人のあそこの写真を見るというのは、実に変な感じ、気持ちの悪い感じさえ持つかと思ったのだが、全然そんなことはなかった。むしろ、自分に重ね合わせて、感慨深い感覚を持ったのが、とても不思議だった。

そして、肝心の術後。これも、すごい。やはり聞いていた通りだ。先生は1時間かけてとにかく丁寧に縫っていくといっていた。その通り、2日目の写真は、丁寧な、たくさんの縫合の跡がある。糸はめだつものの、血も出ておらず、美しかった。一ヶ月の後の自分か、とこれも感慨深かった。そして、もっとグロテスクなものを想像していただけに、とても気持ちが軽くなった。

そして二ヶ月後。これは素晴らしい!縫い目は目立たなくなっている。ツートンは確かにある。しかし、それも、引っ張った状態であって。普段はそれほど目立たないようだ。これなら、私は全く問題ない。OKだ。

この3枚の写真が、どれほど私を救ってくれたことか!

奥さまとの復帰第一戦

そして、私をさらに嬉しい気持ちにさせてくれたこと。それは、”センパイ”が、術後二ヶ月で、ついに奥さまと交わったという知らせだ。

亀頭の感覚が”ダイレクトでとても気持ちよかった”と書かれていた。

しっかりと感じる機能は残されていた。このことも、私の不安のひとつを払拭してくれた。

ありがとう、”同志センパイ”!

名前も知らない、お会いしたこともない、それなのに、皮に苦しみ続けてきた、そして同じクリニックで手術をする、というそれだけが共通点なのに、ここまでしてもらって。知らない人と心が通じる感覚って確かにあるようだ。そしてこの方は、やはり人間的にすごいと思う。私は、情報を得るというメリットがあるけれど、”センパイ”には、何もメリットがないのだ。それなのに、ここまでしてくれる。

しかも最後に一言。「お返事楽しみにお待ちしていますね」と。

今回の手術、私は、「人」に恵まれている。

まずはなんといっても妻が、同意して応援してくれている。そして、赤の他人のセンパイも、ここまで私の不安を解きほぐしてくれて、ずっと応援してくれている。本当に、本当に感謝だ。

まだ早すぎるけど、自分が終えたら、同じ悩みで苦しんできた、次の誰かの助けになりたい、と思うようになった。

人間関係において、「負のオーラ」は伝染する。しかし逆にこうした清々しい気持ちも伝染していく。残りの人生、後者で。自分もそうするし、他の人にもそれを伝えていく。そういう気持ちの良い生き方をしていきたいと思った。

ありがとう、”センパイ”!


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