ラボ日記「DXによる中心市街地のプロムナード化WG」の第7回目を実施しました。
令和6年7月25日(木)晴れ
参加者:かがわDX Lab会員及びLabフェロー 約30名(オンライン含む)
場 所:かがわDX Labo及びオンライン
本日は、かがわDX Labにおけるまちづくり分野の研究項目「DXによる中心市街地のプロムナード化WG」を開催しました。
本WGは、中心市街地を居心地が良く歩きたくなる都市空間(プロムナード)へ転換することで、持続可能な都市の発展を目指しています。
これまで議論してきた、交通対策としての駐車場満空情報の提供については、サービス実装に向け県・高松市で具体的な検討が進められているところです。
今回は、サンポート高松地区から、中央通り・商店街等の高松中心市街地の回遊性・滞在性を高めていくために、どのようなことが効果的か、あらためてのアイデア出しや、意見交換を行いました。
(アイデア)
・高松環状道路の整備と絡めて考えることはできないか。
・現在月極駐車場が多いが、イベント時の活用を考えると1日貸しなどフレキシブルに対応できないか。
・駅から降りた旅行者の自由度がいい意味でも悪い意味でも高いと思う。初めて降り立った観光客の人にとって案内板などわかりやすい誘導があればよいのでは。
・デジタルスタンプラリーにより、回遊性が高まるのでは。いつも同じルートを使っている人の行動変容につながり、新しい発見も生まれるのではないか。コンテンツの魅力向上や回遊する仕掛けづくりが重要である。
・多様な移動手段があればいいのでは。例えば、デジタルを活用した乗り放題のフリーパス があれば、プラスワンの動きが生まれ、回遊性が高まるのでは。
・県外在住者としては、どのバスに乗ったらよいかわからない。色で分けるとか分かりやすい仕掛けが必要なのでは。
・高松でこそできるスペシャルな体験、シンボルになるような体験があればよいのでは。
・サンポート地区で、域外の事業者がイベントをやろうとしても、付帯設備が不十分で難しい。電気やガスの整備が必要では。
・地理的にだけではなく、時間帯や経過とともに人の動きを考えることが重要であると思う。
・アウトカムを何にするかを明確にしていった方がクリアになると思う。
(フェローより)
・仕組みを考えるときは、すべてのステークホルダーにとって良いと言えるモデルを考える必要がある。
・県立アリーナは、イベント時だけなく、日常的に利用されるような仕掛けを考えてほしい。
・デジタルスタンプラリーはいいと思うが、そのスポットは、県内の人が見てほしい場所を選ぶのではなく、訪れた人の評価・視点を入れることで、コンテンツの質の向上につながる。
参考|あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ) ■R7.2.24オープン■
https://kagawa-arena.com/
《エリアマネジメントについて》
(これまでのポイント)
・高松市が取り組んでいる官民連携による活力とにぎわいあるまちづくり「サンポートFACTプロジェクト」社会実験では、新たな合意形成体(サンポートエリアプラットフォーム)の活動として、『継続的なにぎわい創出』や『公共空間の開放に関するルールづくり』に向け、エリアの各施設を結ぶ公共空間を活用した社会実験を行っています。民間事業者の参入の障壁をなくすことにより、エリアの価値を向上させることを目的としています。
・R5年度までの「公共空間の開放」に加え、今年度からは「参画しやすい場づくり」や「イベント情報の共有・発信」等次のステップの社会実験へ進んでいます。
参考|サンポートFACT(Free Area Creation Takamatsu)プロジェクト
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/smph/kurashi/shinotorikumi/machidukuri/toshi/20220819.html
(今回のポイント)
・利用申請が増えることで、職員の事務処理負担が大きくなっているため、手続きのBPRを進め、フローのモデルを早く構築したい。
・場所の提供だけではなく、場所を解放することにより波及する影響まで考える必要がある。
・出店しやすい環境づくりが必要である。
(かがわDX Labフェローから)
・事務処理フローを整理し、本来の環境整備等に注力してほしい。
・関係者から意見をもらうときは、いい意見もネガティブな意見も両方集められるようにする必要がある。
・大学生のサークル単位での出店もいいが、学校単位での出店で競ってもらっても面白いと思う。
事業者の中からは、かがわDX Labの中で様々な業種・立場の人がフラットに意見交換ができるため、もっと大きく、大胆な発想をした議論をしたいとの意見もありました。
今後は、高松中心市街地への回遊性・滞在性を高める仕掛けについて、交通、コンテンツ、ウォーカブルなどの視点で掘り下げていきたいと考えています。
今後もかがわDX Labの活動は、noteで引き続き情報発信をしていきます。