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神戸未来医療構想の推進~神戸大学大学院医学研究科医療創成工学専攻の新設~
本市が神戸大学や産業界とともに推進している「神戸未来医療構想」の取り組みにおいて、神戸大学大学院医学研究科に医療創成工学専攻が新設されることとなりました。新専攻では医療機器開発を主導することができる創造的開発人材の育成を目指します。
1.神戸大学大学院医学研究科医療創成工学専攻の概要
◆入学定員 :博士課程前期課程15人、博士課程後期課程8人
◆学位の名称 :修士(医工学)、博士(医工学)
◆専攻のコンセプト・育成人材像:
「医療機器開発を主導することができる創造的開発人材」を育成
(医療機器開発において求められる素養)
・課題を設定する能力
・課題を解決する能力(創造力)
・医学及び工学技術に対する理解力
・医療機器開発プロセス全体に対する理解力
・プロジェクトを主導する能力
・コミュニケーション力
・開発経験
◆専攻の特徴
・医療現場主義 :医療現場を重視した教育環境で演習と実践を行う
・ニーズ探索と課題解決:自ら課題を探索し、解決する能力を養う
・集合知形成 :医学および工学技術に対する幅広い理解力を持ち、
異なる専門分野の人たちと協働し、開発プロジェクトを主導する
・創造性 :上記事項の経験を通じて、新しい医療機器を創造する能力を
涵養(かんよう)する
◆専攻の詳細や入試情報については下記をご覧ください
医療創成工学専攻ホームページ:
https://www.med.kobe-u.ac.jp/mde/
◆専攻に関するお問い合わせ
国立大学法人神戸大学 医学部医工融合型新専攻設置準備事務室
TEL:078-382-5342 FAX:078-382-6604
E-mail:ikou@med.kobe-u.ac.jp
2.神戸未来医療構想について
神戸未来医療構想は、内閣府の地方大学・地域産業創生交付金という、産官学連携による地域産業の振興や専門人材の育成等を支援する目的で創設された事業において、令和元年度に採択されました。本構想においては、神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)を、医療機器開発における実証・改良の場、いわゆる「リサーチホスピタル」として位置付けています。本構想では、このICCRCを中核的な拠点として、医療従事者と工学研究者、企業、学生等がワンチームとなって、臨床現場のニーズを踏まえた医療機器開発を行うとともに、神戸大学において臨床現場に根差した実践的な教育を提供し医工融合人材の育成を進めることで、神戸市における医療機器開発のエコシステムの確立に繋げることを目指します。
具体的には神戸大学での今後の医療機器開発を担う質の高い医工融合人材の育成・輩出を目指し大学教育改革などに取り組んでおり、この度、令和5年度より神戸大学大学院医学研究科医療創成工学専攻を新設します。