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臆病者のための億万長者入門 橘 玲



●資産とは収入の多寡によって決まるのではなく、収入と支出の差額から生み出されるものだ。


●お金持ちになるための方法は実は3つしかない。
 ①収入を増やす
 ②支出を減らす
 ③資産を上手に運用する
総資産=収入ー支出+(資産×運用利回り)

●資本はシンプルな2つの式
 ①総資資本=人的資本+金融資本
 ②金融資本=金融資産+不動産+年金資産+相続財産など

 人的資本は「働くちから」

●金融資本の運用で感情的な要素を排して、純粋に①リスク②リターン③コストの3つだけを考えればいいのだ。

●ラスベガスのルーレットやパチンコでも期待値90%以上、競馬などの公営競技でも75% 期待値が50%を下回る宝くじやサッカーくじは、世界で最も割の悪いギャンブルだ。

→確率を正しく計算できないひとだけが購入する。そのため、経済学では、宝くじは「愚か者に課せらた税金」と呼ばれている。

●生命保険は「不幸の宝くじ」
●医療保険は所得保障保険

 ①年金受給者になったら医療保険は必要ない
 
→年金で所得が保障されている 

 ②医療保険はできるだけうけとりにくくする
 
→まとまった額の貯金がある人は医療保険に入る必要はなく、保険料を貯蓄や投資に回したほうがずっと得だということになる。

●資産運用の4つの原則

 ①確実に儲かる話はあなたのところには絶対に来ない

 ②誰も他人のお金のことを真剣に考えたりしない
 ③誰も本当のことは教えてくれない

 ④自分の資産は自分で守るしかない

※投資においてもっとも大事なのは、損しないことではなく騙されないこと!!

●臆病者のための株式投資法

 →株価は、将来の1株あたりの利益の総額を現在価値に換算したものである

 →EPS(一株あたり純利益)

 →株価=EPS÷金利

 →益回り=EPS÷株価

 →PER(株価収益率)=株価÷EPS


●インデックスファンドによるドルコスト平均法では、株価の暴落こそが投資の最大のチャンスになるのだ。暴落を待って、株価が回復するまでドルコスト平均法で分散投資すること。


●日本の投資家は、世界の株式市場の6%強しかない日本市場という「カゴ」にタマゴのすべてを盛りつづけているのだ。

→分散投資になっていない

●「マイホームと賃貸、どちらが得か」に決着をつける

→選択するのは、人それぞれ、メリット・デメリットを理解したうえで選択すれば良い。ただ、十分な情報を持っていないとマイホーム購入(不動産投資)は、不利だとわかった


●賃貸と所有の1番の違いは投資リスクの所在にある。
 
→所有の方がリスクが大きい!

●リスク耐性の高い企業やファンドが不動産を保有し、リスク耐性の低い個人はそれを賃借した方が経済的に合理的だ

●市場が閉鎖的であればあるほど素人はぼったくられる

●株式市場と不動産市場を比べてみたら

 →不動産市場はインサイダーマーケット(オープンマーケットでないため、情報公開が最低限)

 →素人に不利

●とりわけマイホームの購入にあたっては、自分が不動産というリスク資産にレバレッジをかけて大きな投資をしているという自覚すらない場合がほとんどだ。

●少子高齢化のなかで日本のサラリーマンは惜しみなく奪われる運命にある。
(年金、医療・介護保険制度)




 金融リテラシーを高めようと思うきっかけの本です

 金融資本の運用で損をする最大の原因は、騙されて有り金すべてを失ったり、手数料をぼったくられることだということがわかりました。

 だからこそ資産運用に失敗しないためには、金融リテラシーを高め、金融商品のコストに敏感でならなければならないんです

「損したけれど有意義な仕事」というのはいくらでもあるだろうがら「大損してうれしい投資」というのは原理的に存在しない。

 本書のなかの一文です。

 確かに仕事では、損してもやりがいや有意義と思えれば続けられますが、投資となると損は絶対したくありません。

 だから、少しでも得なものを探そうとします。

 ですが、そこには落とし穴があって

 ひとはみな、無意識のうちに自分を世界の中心だと思っている。

 このことが、投資を失敗する原因となっていると強く思いました。

 本書の中で投資に失敗したあるお寺の話がでてきます

 まさに自分だけが特別、自分が世界の中心と勘違いして大損したエピソードでした。


 また、金融資本だけではなく、人的資本への投資が必要だと改めて認識しました。


 必死にお金を貯めることよりも、労働市場のなかで自分の価値を高め、年齢にかかわらず稼げるようになることだ。

 これを実現したくて現職を退職することを決意

 一生働く覚悟、働けるスキルを身につけるために挑戦しようと決意したことを思い出しました。

 一旦リタイアすると労働市場から富を得ることはできなくなり、(年金を含む)金融資本の運用だけで生活することになる。老後は誰もが1人の投資家なのだ。

 老後は誰もが投資家時代になる。だからこそ、今のうちにリテラシーを高めていく

 これからの資産運用は、設けることではなく、労働市場から富を獲得できなくなった時のための保険だと考えるべきだ。

 投資=保険と考えれば、始めやすいと思う

 今日からでも始められますしね

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 ぜひ、一度読んでみてください




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