フジテレビの女性アナウンサーの性上納を何故許してはいけないか

フジテレビというテレビ局が、自社所属の女性アナウンサー(通称、女子アナ)を性接待要因として、有力芸能事務所の人間や同局関係の権力者に性上納されていたことが大きな問題としてインターネットやSNSで取り上げられている。
これに対して、テレビ局ではだんまりで、各メディアは最小限に取り上げる程度で、政治家に至っては誰一人声をあげていないに等しい状況である。


フジテレビで行われていたのが、女性アナウンサーを性接待要因として利用するというもので、フジテレビは自社の社員である女性アナウンサーを彼女らの上司という社会的に上位の立場を利用して性接待要因として半強制的に強要してきた。
フジテレビの社長は現在、これを認めていないが、フジテレビが組織的に女性アナウンサーなどに性接待/性上納をさせていたことは様々な暴露や証言があり、多くの人がこれを軽視してきたことに加え、メディアが無視し続けたことによって封殺されていただけである。


世の中には自らの体を売る人たちがいる。
風俗業界のように、明確に体を売ることを表明している世界であれば、売る側は売る意思を示していることから、問題はほとんどない。
だが、自分が意図していないにも関わらず、社会的に優越的な地位を乱用されて体を売ることを強制されるのは人権問題という大問題である。

では、風俗業界以外の業界で自ら意図して仕事のために体を売る者もいるが、それをどう考えれば良いのだろうか。
体を売って仕事を得る行為は、人間の欲望に付け込んだ賄賂の一種である。
賄賂が横行する社会は当然に腐敗する。
体を売って仕事を得る者の存在が肯定されれば、当然に他の者も体を売ることを要求されたり強要されたりするようになり、組織や社会全体の人権意識は薄まる。

組織的に女性を性上納するだけでなく、組織内で体を売って仕事を得る者の存在を許せば、その組織や業界は腐敗が進むのである。
そうなれば、真面目に誠実に仕事をするなどの誠実な活動をする者よりも、体を売ったり利権や金で人を買収するような不道徳な活動をする者の方が成功するようになる。
正直者ほど馬鹿を見る社会が形成されてしまうようになるわけである。

フジテレビのように性上納を肯定する組織や社会を肯定してしまえば、力のみが全てを支配する暗黒の世の中に突き進んでしまうのである。




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KAZU@AQUOIBONISTE
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