日産自動車が自動車事業を電気自動車に全振りして自滅、営業利益は10分の1、純利益は15分の1、9000人リストラのひん死状態に
日産自動車が2024年上半期決算(2024年4月から9月までの6か月間)を発表した。
日産自動車と言えば、世界中のユーザーから電気自動車が嫌われ、世界中で電気自動車の欠陥が指摘され、「充電に時間がかかり過ぎる」、「エンストしたら終わり」、「突然発火のリスク大」、「一度燃えたら消火活動ができず、自然に消沈するのを待つしかない」、「実は環境にとても悪い」、「故障しやすく、一度故障したら、新車を買った方が安い」など、「こんな欠陥があるなんて知っていたら、買わなかった!もう二度と電気自動車なんか買わない!!!」という評価を受けているのが電気自動車である。
このような事実にも関わらず、日産自動車は従来のエンジン車やハイブリッド車の事業を全て捨てて、電気自動車のみに全振りする勢いで電気自動車に入れ込む凶器ぶりを見せていた。
自動車業界を知らないド素人が政治家などの言いなりになって、「これからの時代は電気自動車だわ♪」と妄信するなら、愚かだが理解できなくもないが、日産自動車の社長ともなれば、自動車業界のプロ中のプロだろう。
欧州の自動車会社のほぼ全てが電気自動車の未来を悲観視し、アメリカの大手自動車会社Fordも、「どんなにバイデン政権が電気自動車をやれと言われても、もうこれ以上は続けられない。電気自動車は売れないし、売れない事業に多額の投資をし続けるのはもう不可能だ!」といって電気自動車事業にさじを投げた。
消費者から嫌われ、殆どの自動車企業が電気自動車に見切りをつけたにもかかわらず、日産自動車は自動車業界の動向を無視して事業ポートフォリオを電気自動車事業一択に全振りするという自殺行為を行った。
その結果、日産自動車の2024年度の上半期決算(2024年4月から9月までの6か月間)は、前年同期(2023年4月から9月までの6か月間)と比較して、営業利益は10分の1の329億円となり、当期純利益に至っては15分の1の192億円に大激減した。
筆者は長らく国内大手証券会社の企業調査部門に所属しており、自動車業界の動向をずっと追ってきたが、明らかな日産自動車の自殺行為によって、日産自動車が無傷であるはずがないとみていたが、日産自動車は見事にひん死の状態であることが示された。
さらに日産自動車は9000人の大リストラを発表した。
日産自動車の経営陣は現状の自動車業界の状況が見えているのだろうか?
それとも、日産自動車は電気自動車に突っ走ることによって潰され、乗っ取られようとしているのだろうか。
筆者には後者のように見えてならないのである。