冬の「シュパーゲル」リグーリア風西洋黒「ゴボウ」のラグー
グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。
今日は冬らしい根菜をレモン果汁を絞ったホワイトソースにじゃがいもをあわせてさっぱりいただきました。
メインはSchwarzwurzel シュヴァルツヴルツェルです。直訳は黒い根。
さすがドイツ見たまま写実的な表現。学術名 Scorzonera hispanica とスペイン(ヒスパニカ)の名前からも想像できますが欧州ではスペインからだんだん東へ広まった食材です。
スペインでは毒蛇の解毒に効くと薬草だったのが、だんだん薬草ではなく食用として広まったとのこと。
日本では西洋黒ゴボウやキクゴボウと言われますが、ゴボウ属ではなくフタナミソウ属なのでゴボウとはちょっと違うお方。
日本のゴボウのような特徴的な香りはありません。
皮をむくと白く、栄養もあるので ドイツ人が珍重するシュパーゲル(白アスパラ)を意識して、Arme-Leute-Spargel (貧しい人々のシュパーゲル)とありがたいのかそうでないのかよくわからないニックネームがついております。
しかし実は鉄分やカリウム、ビタミンB群、食物繊維(イヌリン)が豊富で、食生活が乱れがち現代人には強い味方の健康食材です。
これに限らず貧しい人々が食べていたもの(豆、ライ麦、そばなど)は往々にしてビタミン、ミネラル、食物繊維、プロテインなどが豊富です。
皮をむくと少しべたつきます。中の白さは空気にふれると赤茶になるので酢水につけて水にさらします。今日はレモン果汁を利用。
レモンを入れるのもリグーリア風かな。
玉ねぎとパセリ、シュヴァルツヴルツェルを炒めて小麦粉を振りかけてから野菜ブイヨンで煮込みます。スープではないので水分は少なめです。最後に卵黄とレモン果汁をかけて茹でたじゃがいもとあわせて出来上がりです。シンプルですが、なかなか美味しゅうございました。
じゃがいもとあわせて食物繊維豊富なのでおなかにも良さそうです。
今日のよしおさんワインは独プファルツの白ワインでした。2019(グラウブルグンダー)
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊
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