ホルバインと北方ルネサンスシュテーデル美術館特別展
グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。今日は半日勤務だったので午後はよしおさんを誘って文化&おやつ活動。
ホルバインと北方ルネサンスという展覧会を見にシュテーデル美術館に行ってきました。
レーマー広場を通り、橋を渡ってマイン川の向こう岸へ。
川沿いを散歩しながらシュテーデルに到着。
まずはゲーテさまにご挨拶。
ハンス・ホルバインといえば同名の息子のほうが有名ですが、お父さんのHans Holbein der Ältereや、ハンス・ブルクマイアーも多く展示されており北方ルネサンスの中心地アウグスブルクで栄えたドイツの北方ルネサンスに触れてきました。
もちろん、息子のハンス・ホルバインHans Holbein der Jüngereの作品もあります。
同時代のアルブレヒト・デューラーも少しありましたが、ニュルンベルクの方なのでフォーカスはアウグスブルク。当時はイタリアから北海バルト海に、またイタリア方面から大西洋に進出するルートの要衝都市として富と権力が集中し、栄えました。
この特別展は祭壇画など宗教モチーフに加えて肖像画が多いのも特色。こちらホルバイン(父)の作品キリストの受難。教会に納められた大作で、お父さん一人ではなくお弟子さんたちと仕上げています。一枚紛失(損失?)していますが、本のように綴じられた下絵が残っており、そこから絵の概要はわかるようです。
聖書の様々なシーンが描かれる一方でルネサンスでは人文主義が広がり、神に向き合うだけでなく人間が描く対象に。肖像画を発注する側もセルフマーケティングのようなニュアンスとなります。
富、権力、芸術の都市アウグスブルクの中心にはフッガー家、そして神聖ローマ帝国皇帝が肖像画に描かれていました。、今ならSNS戦略といったところ。文化と政治が渾然一体。
こちらは息子ホルバインの作品。コーンウォールの貴族、サイモンジョージの肖像画です。
北方ルネサンスでは、イタリアルネサンスに強い影響を受けつつも、古代ローマというより北方の神話をモチーフに活用するなどイタリアではなくて自らのアイデンティティを自覚し表現する流れがあるのも特徴だそうです。例えば古代ローマではなく、北方古来のゲルマン神話を取り入れる試みもなされたとか、時代性についても非常に勉強になりました。
目の前のマイン川沿いを散策。
川はかなりの増水。
橋を渡ってカフェタイムです。
ここにしませう。中にマイスターの証書が飾ってありました。
よしおさんのケーキです。
私はくるみたっぷりのケーキです。ザーネ(生クリーム)をつけますか?とお店の人に聞かれて、はいっ是非にとお願いした私です☺️
美味しかったです♪
楽しい火曜日の午後でした。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊