ヴァイスコールのラザニア
グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。
今日も日中お天気がよくポカポカ陽気でしたが外出はせずにストレッチと家事にSNSに読書などして過ごしました。
週末読書はこちら。不寛容に焦点をあてた政治思想史です。現代は価値観が多様化し、同じ国の中ですら分断が起きています。古い欧州から離れ人口的に理想の国家を目指したアメリカも今分断が問題になっています。そこには分かり合えない人々がいて、寛容と不寛容の間で揺れています。アメリカにやや極端に出ている現象ですが、多くの国が抱える課題です。
また好む好まざるに関わらず日本はアメリカの動向に大きく左右される国ですからアメリカの社会で起こる現象に無関心でいられませんし、どんなレイヤーが重なっているのか興味津々で読んでいます。
最初にこちらの書評が目に止まり、これは読んでみようとすぐに購入。
特に以下の部分に惹かれました。
筆者は今回、異なる価値観を持つ人々の共存を可能にする「寛容さとは何か」をより深く理解するため、あえて「不寛容というもの」に光をあてる。「寛容=善」という”きれいごと”の理解にはくみせず、「寛容」という概念はまず先に「不寛容」(という人間の負の側面)が存在してこそ成立するのだと説明する。
実際に買って読み進めると、アメリカの宗教的背景の理解が進むし、古代ローマのクレメンティアより中世のキリスト教の寛容、不寛容が影響を及ぼしていることがわかり興味深いです。別の本を読むとアメリカの移民の歴史はピューリタンだけではなく経済や戦争、飢饉など様々な要因があると理解していますが、宗教の影響に大きいのは間違いないので読みながらアメリカの奥深さ、キリスト教世界のものの見方を歴史を追って見られるがよいなあと。残りの章も楽しみです。
こちらの本もアメリカには国内にいくつも異なる文化圏があることを教えてくれるのでおすすめです。宗教的な要因(多数派の宗派による不寛容で追い出された宗派は自由をもとめて移動) の他、気候、文化、産業、人種の比率などで異なる地域性が形成されている現代アメリカの姿を教えてくれます。
さて、今日はラザニアを作りました。ヴァイスコール(白キャベツ)が余っていたのでこのお肉なしのラザニアレシピに挑戦。
ザ・ドイツの頑丈なスライサーで固いヴァイスキャベツを一網打尽にするのでありました。にんじんも薄くスライス。
玉ねぎとにんじん、それからキャベツを炒めて少し水を加えて材料が柔らかくなるまで炒め煮をしてから、塩胡椒とキャラウェイで味付けし、ヨーグルトと生クリームを加えます。あとはバターを塗った耐熱容器にパスタと野菜を交互にのせてグリュイエールチーズをのせて焼き出来上がりです。
出来上がりです。ヴァイスコールはかったいキャベツですが(笑) ここまでくると柔らかくにんじんとあわせて甘みもあります。
にんじん🥕大好きよしおさんもご満悦。
赤ワインはフランスのロワールワインです。
仏 ロワール 、シノン 2018(カベルネ・フラン)
一生懸命使ったつもりですがヴァイスコールくん、あんまり減ってないなあ。😅
明日はお肉をたっぷりいただく予定です〜。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊