人権とフェアトレードと春のリゾット
グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。今日は寒くて震えました。
よしおさんがフランクフルト市の Kommunalwahl 市議会選挙に投票するので近くの学校までおとも。コロナ禍のためソーシャルディスタンスで並んでいました、衛生面から印をつけるペンを持参するよう案内されていたらしくペンを持参。名前を書くのではなく印刷されている党や候補者にクロイツX をつけます。また複数人投票できるので投票用紙がかなり大きいようです。
歩行補助のバギーを押したおばあちゃまは優先で入らせてもらっていましたが、全世代きている感じでした。外で待っていたので冷えました🥶
選挙に行く前にはお勉強時間。
「ビジネスと人権」についてzoomで学ばせていただきました。ここでいう人権はグローバルな文脈での人権で、環境テーマと比較すると日本人がなかなかピンときていない苦手分野だそう。
世界の潮流と動向について学び、日本と日本企業の立ち位置について今と向かう方向について教えていただきました。
質問もできてありがたや。
SDGsやESG投資が日本でもキーワードになる昨今ですが、環境と同じくらい重要視される「人権」について企業、事業リスクあるいはポジティブなビジネスの可能性について知ることができました。取引先も含め人権に配慮した経営でないと企業からみたビジネスリスクがあること、逆に潜在的な市場もありビジネスチャンスであるということ、環境はオフセットできるが人権はそのような考え方が出来ないという指摘も印象に残りました。さらに日本の取り組みは各地方自治体でも、各省庁でも進んでいる中で今ひとつ日本の国策としての打ち出しは弱いこと、日本企業でも取り組みに差があり、点数化された指標もある点も興味深かったです。
参考資料として教えていただいた記事がこちらで、復習も兼ねて読みました。
ウイグルの人権問題は非常に興味があります。曖昧な態度でぼかす日本政府と違い、企業のほうは明確な意思表明、その実行を仕組みにして公表しなければ事業リスクが大きくなるようです、動向に注目です。
勉強会ではこちらの途上国の生産者さんを応援するクラファンも紹介していただいたので、私もささやかながら寄付(予約)させていただきました。達成率が92%とあともう少しです。
たとえば途上国で生産されるカカオ、コーヒー豆、バナナなどは労働集約産業であり、生産者側に価格交渉力がない場合が多く、児童労働や過酷な労働環境の改善が進みにくい構造になっており、抜本的解決をするために様々な活動がありますが、その一つが公正な取引、フェアトレードを促進させる国際的な活動です。その団体の一つがフェアトレードであり、このクラファンはフェアトレード・ラベル・ジャパンさんがチャレンジされている寄付活動です。どのような内容かクリックしていただけると嬉しいです。
さてさて、このフェアトレードさんですが、マークは見慣れたもの。たとえば家にあるチョコレートをみると、このフェアトレードさんの認証マークがついています。となりのGEPAマークはドイツのフェアトレードを促進する組織のものです。
GEPAはGesellschaft zur Förderungder Partnerschaft mit der Dritten Welt mbH の略で、意味は「第三世界とのパートナーシップの促進のための組織」です。
カカオは労働集約的な産業で、生産国、生産者の負担があり、児童労働を含む社会的課題があることはドイツで広く知られています。たとえば、ケルンにはチョコレート博物館があり最近リニューアルされましたが私が訪問したことのある10年前からその問題点も含めてその負の側面と支援活動について展示されていました。チョコレートが美味しい安いだけではダメなのだという認識を社会で共有されてきたと言えます。
ちなみにカカオの実はこんな不思議なでき方なのを昨年初めて知りました(フランクフルトの植物園で昨年撮影)
お勉強のあとの晩ごはんは豆のリゾットです。ターメリックが入っているのと緑のコントラストでちょっぴり春らしくしてみました。
出来上がりです♪
今日のよしおさんワインは独モーゼル、ヴィニンゲンの2011 リースリングワインでした。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊
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