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Canard au vin 鴨の赤ワイン煮込み
グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。
今日は屋内運動をしながらおやつを食べたり、本を読んだり、動画を見てのんびり過ごしました。
読書は昨日のマイ小泉悠フィーバーの勢いでポチッと購入したこちらの本です。ウクライナ戦争が今後の国際情勢にどのような影響を与えるかについて様々な国や地域の視点から研究者の方々によるアカデミックな視点から一般向けに書かれています。
鈴木一人:戦争と相互依存
小泉悠:古くて新しいロシア・ウクライナ戦争
鶴岡路人:欧州は目覚めたのか
森聡:ウクライナと「ポスト・プライマシー」時代のアメリカによる現状防衛
川島真:制限なきパートナーシップ?
宇山智彦:ウクライナ侵攻は中央アジアとロシアの関係をどう変えるか
池内恵:ロシア・ウクライナ戦争をめぐる中東諸国の外交
国際関係の各分野研究者によるロシア・ウクライナ戦争と今後の世界に関する論考が一般向けにコンパクトにまとめてあります。地域性、歴史や経緯を織り混ぜつつ客観的ながら出来るだけわかりやすく、読者知るべきことを伝える工夫がなされていて非常に勉強になりました。
「古くて新しいロシア・ウクライナ戦争」の章を小泉悠さんが執筆されているのが購入のきっかけではあるものの、執筆陣が第一線で活躍される研究者の皆様で偏りのない論じ方をされているだろうという最初から安心感もありました。
欧州EU、中国、米国、中東、中央アジアからみた今回も戦争はそれぞれに立ち位置が違うわけで、そのグラデーションを各分野の専門家の論考をコンパクトに読めてお得感ありの本書。
ドイツはきっとウクライナ側から見るので叩かれるだろうなあと思っていたのですが、批判のトーンは伝えつつも冷静な分析でそこまでではなかったので、ドイツびいきの私も心折れずに読めました笑。ツイッターランドではドイツはウクライナの肩入れをする文脈から自動でボロカスパターン多いので。
さらに日本のインターネット記事ではなかなか読めない中央アジア諸国、中東諸国、イスラエル、トルコの立ち位置は知らないことも多いので非常に興味深く。
トリを務められた中東、イスラーム諸国の専門家の池内先生がトルコも詳しく書いてくださっていて、また日本人の気になる台湾有事に絡めた部分への中国への言及など痒いところに手が届く内容でした。あとがきで川島先生が本書の目的をこのように書かれていました。
本書は、ウクライナ戦争が世界に突きつけたさまざまな課題や問題について、多角的に、かつ「変わらないものと変わりつつあるもの」の双方に焦点を当てる。
このウクライナが侵略されているこの戦争が与えた影響は現在進行形ですし、知れば知るほど複雑なので何が変わって何が変わらないか、分かりにくくなっているので専門家によるガイダンスは大変ありがたく。
あえていうなら外交ではない軍事行動をしてきたトルコについて、そしてインドの立ち位置についても知りたかったです。(そこまで言及すると紙面が足らないのでキリがないとは思うのですが。)
日本語で、かつ専門家による偏りのない最新分析がこのタイミングで読めて勉強になりました🙏 来年、戦争が終わっていることを祈りつつ、第二弾を出していただければ嬉しいなと。。。
さて、本ばっかり読んでいてもお腹がすくわけです。おやつも食べていざ!
本日はコッコーヴァン(鶏肉のワイン煮込み)の代わりに鴨肉を使い、カナール オー ヴァンを作りました。
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カミサマー!!!https://youtu.be/mOqeWFmDQFQ
はさておき、作り続けます。ブイヨンと赤ワインと一緒にゆっくり煮込みまして完成です♪
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本日よしおさん赤ワインは、仏ブルゴーニュのモレ・サン・ドニ2015でした。
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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊