D5114
基本データ
名称 D5114
形式 D51
種類 蒸気機関車
動力源 石炭・水
製造年 昭和11年 1936年
製造所 汽車製造株式會社
製造番号 1371
運用会社 日本国有鉄道
保存場所 流山市総合運動公園
最寄り駅 つくばエクスプレス線流山セントラルパーク駅
車両概要
実は本機はD511よりも完成が早く、D51の完成機としては本機が第一号機となる。D51の真の一号機としても有名だ。完成第一号機というのもあり初期型の特徴でもある煙突や砂袋などは一体型のカバーで包まれる半流線形をしている。通称「ナメクジ形」のD51である。
尚、標準型からは煙突前に置かれる給水暖め器は煙突と砂袋の間にレールと水平方向に置かれており、半流線形カバーに包まれている。
本機の所属地を明白に示すのは機関士や機関助士が乗車するキャブ周りだ。キャブをよく見ると密封キャブが採用されている。
旋回窓の採用も特徴的だ。さらに煙室周りを見てみよう。デフレクターは北海道仕様切り詰め型を採用しており前照灯はシールドビームの副灯もある。
さらに楕円形の銘板に重なるように折りたたまれた物はタブレットを受け取るためのタブレットキャッチャーだ。これらは北海道で本機が活躍していたことを現す証拠だ。
事実、本機は新製配置こそ吹田だが製造から4年後の1940年より廃車となる1973年までもの間を北海道で活躍していた。岩見沢に始まり旭川と名寄に配置された。1976年に流山市長との間で無償貸与契約締結され同年から流山総合運動公園にて保存が開始された。2010年代までは碌な整備も行われず、アスベスト問題もあり一時期は行政が整備放棄したとまで思われたが2020年になりついに整備が行われ苔生した姿から一変し見事に美しい姿を取り戻している。筆者が訪れたときは整備中ではあったが美しい姿を見せてくれている。
本機で気になるところと言えばナンバープレートがレプリカの様に見えるところだろうか…
さらに言えば前輪はスポーク車輪ではなくディスク式の車輪が装着されておりD52からの流用ではないか…とも言われている。