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【こ5】「総合的・俯瞰的」について

今日のコラムは、「総合的・俯瞰的」についてです。

この言葉は、昨年の新語・流行語大賞にもノミネートされたそうです。
ノミネートされるぐらいですから、様々な場面で使われたのでしょう。
確かに、ニュース番組や新聞の政治欄には
「総合的・俯瞰的に判断をする」
「総合的・俯瞰的に検討する」
「私の息子は総合的・俯瞰的に見た結果、別人格だ」
様々な方々が、多種多様におっしゃられています。

しかし、私の周りでは聞いたことがありません。
総合なんて言葉は、テレビ欄の「NHK総合」ぐらいでしか見ません。
俯瞰的などと言われても、私の背中には羽根など生えていません。
事ある度に「俯瞰的に物事を考えよう」と言っている人に限って、高所恐怖症だったりします。言動不一致も甚だしいです。

この「総合的・俯瞰的」という言葉。
どうにもイメージが湧きませんので、Googleを使って英訳してみました。

総合的・・・Comprehensive
俯瞰的・・・Bird's-eye view

バーズアイビューは何となく分かります。高校3年時の英語の評点平均がギリで3だった私にも理解できます。そのまんまやんけ!とは思いますが、分かります。
しかし、前述の方はさっぱりです。高校3年時の英語の評点平均がギリで3だった私ですらチンプンカンプンです。いや、高校3年時の英語の評点平均がギリで3だったからこそ分からないのでしょう。
ちなみに、こういうシャラクサい言葉を会議で言うような輩に限って、0を一桁多く入力して大量在庫を抱えたり、株価の異常操作を起こしたりするんです。
英語は「藪からスティック」ぐらいが丁度いいです。そういう人とならトゥギャザーできる気がします。

それはさておき。
言葉の意味合いとしてはどうなのでしょう。

総合的・・・個々の物事を一つにまとめるさま。
俯瞰的・・・物事を一段高い観点から俯瞰するように、大局的・客観的に捉えること。鳥瞰的。
(引用:デジタル大辞泉・実用日本語表現辞典)

何となく見えて来ました。イメージがルッキングしてきました。
「この件はどうかひとつ、なが~い目で見てほしい」
という事なのでしょう。
小松の親分さんは本当に偉い人だったんだなと、改めて思います。

「アーナターは、病メール時モ、健ヤカナール時モ、コーノ者ヲ、愛スル事ヲ誓ァーイマスカー?」
「はい、総合的・俯瞰的に愛する事を誓います」
(これからの結婚生活はどうかひとつ、なが~い目で見てほしい)

「監督、どうですか?今年のチームは?」
「そうですね、総合的・俯瞰的に出来上がっていると感じています」
(今シーズンの成績はどうかひとつ、なが~い目で見てほしい)

「どうだ?今年で大学三浪だけど、今回は手応えあったか?」
「勿論だよ父さん。今回は総合的・俯瞰的に見ても上手くいったよ」
(これからも僕の事をどうかひとつ、なが~い目で見てほしい)

いつもコラムを読んでくださっている皆さん。
これからも総合的・俯瞰的に宜しくお願いします。

以上、コラムでした。

【参考文献】
 ・iso.labo「名言・格言『ルー大柴さんの気になる言葉』
 ・Wikipedia「小松政夫の主なギャグ