見出し画像

インディーゲーム×NFTアートの新しい挑戦

インディーゲーム「DIMENSION REIGN」を運営し続ける中、新たなチャレンジとして、NFTアートを売ってみることにしました。NFTアートとは、ブロックチェーンを利用した、所有者と来歴が確認できるデジタル資産のことだ。

CryptoSlam(クリプトスラム)を見ると、2021年2月にLeBron James(レブロン・ジェームズ)選手のダンクシュート動画を20万8000ドル(約2270万円)で購入したユーザーがいたことがわかる。Top Shotのマーケットプレイス取引高は先月、約5000万ドル(約54億4600万円)に達した。さらに先週は、24時間の間に3700万ドル(約40億3000万円)以上を売り上げた日があった。これもCryptoSlamの情報だ。

今NFTアートは非常に盛り上がりを見せており、弊社としてはブロックチェーンゲームにトライをしたこともあり、そのつながりのチャレンジとなる。

あらためてDIMENSION REIGNとは

画像1

DIMENSION REIGN(以下DR)というゲームを改めて紹介しよう。DRは、ローグライクだ。ローグライクとは、風来のシレンや、FTL、SlayTheSpireといった生きるか死ぬかのギリギリを知恵を絞ってなんとかすることを楽しむゲームジャンルである。1回のプレイごとに資産はリセットされることが多く、今のこの場でなんとかするのを求められるゲームだ。

DRは、エッジ、カミーラという姉弟主人公が、もともと小さな国の王だった。それを奪われ、奪われた王座を取り戻しに帰ってくる復讐の物語だ。二人は、能力を持っており、条件を満たすと複数回行動ができる。その力を使って、圧倒的に強い敵たちでもボコボコにする事ができる。

彼らは、敵を倒しながら武器や、育成リソース、追加スキルが手に入るレリックを手に入れ、ビルドを組むことによって、多くの強大なボスに立ち向かう。このゲームの特徴として、時間が溶けるような快感が味わえるというのがある。

画像2

DRのアートは、「死」をテーマに制作されている。主人公たちは生気のない色合いで描かれ、襲い来る敵は一様に仮面をかぶり生きた表情を見せることがない。背景に描かれる風景は廃墟のようでもあり、どこへ行っても人の気配はなく、ショップの店主は骸骨だ。この世界の物語はほとんど語られないが、断片をフレーバーテキストとして散りばめ、キャラクターにはすべてそれぞれに意味を持たせている。また、演出の気持ちよさ、音やBGMの一つ一つに没入感を大切にしている。

いま、DRはアーリーアクセス中で、2週間に1回の更新をしつつ、Discordのコミュニティでフィードバックを受け取っており、それを参考にしつつ、コンテンツの改善や拡充をしている。

インディーゲームの大変さ

Steamゲームの運用をしている最中であるが、インディーゲームは投資事業としては厳しいものがある。面白いゲームは作れたと思うのだが、残念ながらリリースタイミングの戦術ミス(英語版をリリース時に用意できなかった)が足を引っ張ってしまっている。

今のゲーム業界はどこも似ているものではあるが、Steamゲームでは、リリース時にある程度市場に対して注意を引けないと、その後も引き続き注意が引けない。つまり、スタートで成功できないと成功しないのだ。ごく一部のスタートダッシュをきめられた成功タイトルは華々しいが、そうはいかなかったタイトルは、プロモーション方法が少ない。正確に言うと、横並びで小規模プロモーションをしてもユーザーの目に入らないのだ。

Steam以外での認知の模索

Steam内では、広告はできない。宣伝はタイトルごとに5回ほどアピールできる機能があるが、そのアピールからの流入は正直僅かである。というわけで、Steam外からのアプローチとなる。今だとYoutuberが紹介してくれるとか、Twitterで誰かが評価をしてくれるとかだろうか。とはいえこちらも、有名なゲームがより有名になるというサイクルであるのは間違いがない。

ではどうやって、その膠着した状況を崩せばよいのか?

1つの案としては、ゲームの外で今までとは違う話題性を作って、それをゲームとつなぐことだと思っている。今回はインディーゲームとNFTアートだ。まだそのつながりを作っているところがないからこそ、上手く行ったときには、認知が広がりファンが増える可能性が高い。今回我々は、このような狙いでNFTアートに参入をする。同じようなインディーゲーム開発者は、そのまま使えるという意味ではないが参考になるかもしれない。

こちらが、今回売り出したNFTアートだ。エッジとカミーラの2種類を用意した。購入したアートは、所持しておくでもよいし、値段を決めて売ることもできる。また初回購入特典として、DRのキーを5本つけるので、購入された方は、ぜひ知り合いと楽しんでほしい。新しい流れが起きるかもしれないので、ぜひ見てほしい。

記事を読んでいただいてありがとうございます! 良かったらサポートしていただけると大変嬉しいです。