蛙化現象を克服するために私がやったこと

こんばんは。蛙持ちのまふゆです。

「蛙持ち」とは私が勝手に作った言葉で、「頭痛持ち=頭痛を起こしやすい」みたいな感じで「蛙化現象を起こしやすい人」という意味で「蛙持ち」を自称しています。
(誰かほかの方がすでにそんな用語を作っていたら、ごめんなさい。)

さて、そんな蛙持ちの私ですが、現在は付き合ってもうすぐ2年になる彼氏がいます。
今の彼氏には嫌悪感までの強いマイナス感情は持ったことがないので「蛙化現象を起こしていない」とも言えますが、蛙化の初期症状(?)とも言えるちょっとしたマイナスな感情(今はラインほしくないな、今好きって言われたら嫌かもな、くらいの感情)は、記憶が正しければ3回程度は抱きました。
それでも、その3回も付き合い初めの約2週間くらいに起きた程度で、その後は正直蛙持ちであることを忘れるくらい普通に関係を続けられています。

こんなにうまく行ってるのはなんでだろうと考えて、「もしかしたらこれが良かったのかもしれない」と思うことがいくつかあったので、今日はそれを共有していきたいと思います。

今回は、どちらかというとたった今好きな人がいて、蛙化現象をまだ起こしていないけど起こすかもしれなくて怖い、という人がいたらそういう方向けの記事になるかなと思います。
(もちろん、そうでない方も興味があって読んでいただけるなら大歓迎です。)

ところでそもそもの話になりますが、正直、彼氏とこうやって交際が続けられているのは自分自身よりも遥かに彼氏の努力のおかげだと思っているので、「私が頑張りました!」と偉そうに語れる立場にいるとは思っていません。
とはいえ、特に交際初期のころ「今回こそは克服したい」という思いから自分の蛙化現象と向き合ってきたというある程度の自負もあるので、それが同じく蛙化に苦しむ誰かの参考になったらいいなと思って書いてみます。

別に心理の専門家としての意見でもなく、同じように蛙化現象を乗り越えて交際や結婚などまでたどり着いた人たちの情報を集めて統計を取ったわけでもなく、一個人のたった一度の成功体験に基づく個人的な考えなので、これが正解だと押し付ける気もさらさらありません。
「へー、こんな考え方もあるんだ」くらいに読んでもらえると嬉しいです。

初っ端から言い訳がましい。
さっさと書いていきましょう。

1.相手に蛙持ちを伝えておく
厳密には、これは交際前にしたことです。
(当たり前のように「蛙持ち」という表現を使っていますが、これからも当たり前のように使っていくので慣れてください。)

いまの彼氏と知り合いくらいになった頃、話の流れで今までの恋愛話になったとき、なんとなく「この人には嘘をつきたくない」と思い正直に「好きな人ができても、両想いになったら蛙化現象というやつを起こしちゃうから、ちゃんとお付き合いができたことがない」という話をしました。

今の彼氏と付き合う以前は、蛙持ちを交際相手に伝えたことがほぼありませんでした。
(「ほぼ」とわざわざ付けているのは、今の彼氏のひとり前の男性にも交際直後に伝えたからなのですが、この恋愛は数ヶ月で失敗に終わりました。その失敗談について語ると長くなりすぎるので、また別の機会に。)
蛙持ちを伝えないままにするとどうなるかというと、交際が始まってから先述したような蛙化現象の“初期症状”とも言えるマイナスな感情が自分の心に生まれても、「伝えちゃいけない」「そんなこと相手に言えない」と我慢してしまいます。

そうやって押し殺したマイナス感情は、消えてなくなってくれればいいのですが、そんなことはなく少しずつ自分の中で積みあがっていきます。
そうして気付いたころには完全な嫌悪感になっていて、私の場合、その時には相手に何を言われても「別れる」という選択肢以外を取れなくなってしまっていました。

交際前もしくは交際初期の段階で「この人は蛙持ちだ」と相手に知っておいてもらえるだけで、もしも蛙化現象の初期症状が現れた時にそれを伝えられるかも、何か対策を考えられるかも、と自分が前向きな気持ちになれる可能性があります。
実際、私はこう考えられただけでかなり心が軽くなりました。

まるで話の流れでさらっと蛙持ちを伝えたかのように書きましたが、実際は伝えるまでにかなり時間がかかりました。
「恋愛経験がないことを馬鹿にされるんじゃないか」とか「(この記事のように)それって、ほんとに好きじゃなかっただけだよ」とか言われてしまって自分が傷つくだけになるんじゃないかとぐるぐる考えてるうちに伝えるのが怖くなり、話をしようとしたその日は「やっぱりもうちょっと待ってくれ」と一度この話を保留にしてしまったほど。
結局その翌日電話で伝えたのですが、電話口でさらに数十分も待たせたのちにようやく話すという、相手にとっては大迷惑な伝え方をしました。

ちなみに、蛙化を伝えたことで、事前に知っておいてもらえるという安心感以外にも良かったことがありました。
当時、話を聞いた彼氏はそんな現象が存在することすら知らなかったようで、初めて聞いたときは「好きな人を思い当たる理由なく急に嫌いになるってどういうこと?」と驚いていました。
それは当然の反応だなと思うのですが、そのあとは私が心配していたような反応は一切せず、むしろ「想像しかできないけど、一度好きになった人を自分の意思に反して嫌いになるって想像しただけでもつらい。」と本当に悲しそうに言ってくれました。

まさか蛙化を経験したことがない人にこの辛さを共感してもらえるとは思ってもいなかったので、その言葉をもらえただけでかなり心が救われたのを鮮明に覚えています。
勇気を出して伝えたことで、「理解してくれる人もいるんだ…」という気付きがありました。

2.蛙化現象の初期症状が起きた時点で、それを相手に伝える
えらそうに書いていますが、これも私自身が「そうしよう」と決めて実行したことではなく、今の彼氏との交際が始まった時に彼氏から「蛙化現象が起きたら、必ずそれを伝えると約束してほしい」とお願いされてやっていたことです。

結論から言うと、これもやってよかった。

しつこいようですが、先述のとおり蛙化現象が起きた時「言っちゃいけない」「この違和感は気の間違い」のようにそのマイナスな感情を押し殺そうとすると、たとえその一瞬は押し殺せたとしても自分の中に徐々に溜まっていき、どこかで自分の中の限度に達すると「嫌悪感」という手の付けられない大きなマイナス感情になってしまいます。
なので、「ちょっと今ラインしたくないかも」くらいの初期段階でそれを外に出すことで、溜め込むことがなくなり関係がうまく続いたのかなと思っています。

これも、最初の蛙持ちの告白と同様、実際に伝えるという行為は私にとってすごくエネルギーの要ることでした。(聞く相手にとっては、もっとエネルギーの要ることだったことは言うまでもありません。これに付き合ってくれた彼氏には、してもしきれないほど感謝しています。)
その現象が起きている最中にはやっぱりどうしても伝えられず、その日の夜に電話したとき相手に「なんか様子おかしくない?」と聞かれたら、お酒の力を借りながら「実はね、昼間の〇時くらいにライン来ないでほしいって思っちゃった、ごめん。」とぽつりぽつりと報告する、という感じでした。
自分に対してマイナスの感情を持ったと言われた彼氏はきっと傷ついたと思うのですが、自分の感情を表に出すことなく「そっかー。」と優しく受け止めて、「ちゃんと言ってくれてありがとう」と言ってくれました。
こうやって、もちろん相手のおかげもあって相手に対して抱いてしまうマイナス感情を伝えられたことで、「マイナス感情を抑え込まなきゃいけない」というある種の“強迫観念”のようなものに駆られることがなくなり、それが今でも蛙化を起こさずに関係を続けられている要因なんじゃないかなと思っています。

3.蛙化現象は起きるものだと受け入れる
先程の終盤の内容と少し被るのですが、私の場合は「蛙化を起こしちゃいけない」と脅迫観念にも近い恐怖心を抱き、「どうやって蛙化を抑え込めるか」を考えすぎた結果、むしろその症状が起きてしまうという負のスパイラルに陥っていました。

一見分かりづらいようですが、「寝なきゃいけないと思えば思うほど寝れなくなる」「ダイエットのために甘いものを我慢しようと考えるほど、甘いものが食べたくなる」とかに近い感覚だと思うと、想像しやすいかもしれません。

だから、嘘でも「蛙化が起きちゃってもいいや」と考えるようにしていました。

こんなことを言うと同じように苦しんでいる蛙持ちの人を絶望の淵に追いやってしまうかもしれませんが、そもそも蛙化を抑えるなんて自力ではできないと思っています。
というか、できたらもうやってます。
寝たいのに寝れないから苦しいんです。我慢したいのに食べちゃうから苦しむんです。

例えは悪いかもしれませんが、発生が自分ではほぼ予測できないという点で、蛙化現象はもはや地震や台風といった天災に近いとも言えるかもしれません。
その蛙化現象を「起こさないようにどうするか」について考えることは、私にとってはあまり有益ではありませんでした。
なので、彼氏の力も借りて、借りまくって、相手に迷惑をかけることを承知の上で「蛙化が起きたら、その時どうするか考えよう」ということにしました。
私の場合は、そう考えられるようになっただけで今まで重かった荷物がふっと軽くなり、結果的に蛙化現象と呼べるほどのものは起きないままここまで来ています。


なっっっっっがいですね。長すぎる。ほんとすいません。
以上、この3つが私が振りかえって「これは自分なりに頑張ったかな」と思ったことです。
こういう考えが正解だと押し付ける気は全くありません。
誰かの、なにかの参考になったら、こんなに嬉しいことはありません。

締めの言葉を書きたいけど、これ以上は長すぎるからやめる。おやすみ。

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