『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』をマクドナルドで読む
忙しすぎてnoteの更新ができてないのだけれど、「まとまった記事を書くぞ!」という気構えがありすぎるのがいけない……と思ったので、だらだら毎日どんな仕事をしているのかの記録をつけてみたい。
11/24
朝コンタクトをなくしてしまい、世界がぼんやりしている。眼科に行って処方をもらって作ったレンズなのだが時計の文字も読めない。手元の細部が見えないため、やる気が起きない。老眼が進み、目が弱くなったら、毎日がこんなふうなのかなあとぼんやり考える。午前中はインフルエンザによる学級閉鎖で家にいる下の子のオンライン授業のサポート。オンライン授業といっても一時間くらいしかないので「宿題やりなさい」「ピアノも練習しなさい」「溜まってる進研ゼミもやりなさい」とか言ってる間に午前中が終わってしまう。午後、家事代行の人に来てもらった。私もパートナーも忙しい月だったので二ヶ月ほどきてもらたのだが、結果的にとてもよかった。費用は嵩むが、健康が守られたし、たくさん仕事ができた。
11/25
夏からずっと休んでない(家族旅行が休みといえば休みだが、自分の休みという感じもしない)ので家が荒れている。この土日は片付けを徹底することにして、文フリと技術書典で使ったもの(使うはずだったもの)の片付けをした。午後は編集者の小沢あやさんとPodcastを収録。服好きの小沢さんはユニクロもセンスよく着こなす。小沢さんに「出張にインナーとして着て行ってそのままパジャマにできる」と勧められるまま、ユニクロとmameのコラボのヒートテックの上下を何セットか買った(790円くらいになってた)私だが、本当に便利でびっくりしている。
小沢さんは「ユニクロはワンアイテムにすることにした」と言っていた。
帰りにコンタクトをもらいにいく。長年メルスプラン(月2千円くらい払っていると視力が悪くなるたびに交換してもらえる)に入っていたのを節約のために解約していたのだが、レンズだけ買うとめちゃくちゃ高いことがわかり結局また入ってしまった。もうすぐ値上がりするようで「ぐぐっ」となった。「ちなみに中学生でコンタクトをするなら月いくらですか?」と尋ねたところ「未成年には1Dayを推奨しているので月5千円くらいですね」と言われてさらに「ぐぐぐっ」となった。1人の稼ぎで1人を養うのが難しい今、2人の稼ぎで4人が生活していくの無理くないですか。帰ったらもつ鍋ができていた。
11/26
朝起きたら寒くて「メメントモリ…」な気分になったため、近所の公園に走りに行く。久しぶりなので1キロ程度で帰ってきて、お風呂に入ると「人生って素晴らしいな」って気分になっている。
少しでも子育てに使えるお金を増やすため、夫婦で溜まった申請作業をスクラムみたいにやっつけていく。冷蔵庫のエコポイント申請、クレカのキャッシュバック申請、018サポート(東京都が子育て世帯にくれるらしい支援金の申請)……。018サポートは噂には聞いていたが「風雲たけし城なのか?」「いや、たけしの挑戦状(クリアできないことで有名なファミコンソフト)だろ?」ってくらい申請が難しい。難しいというか、マイナンバーカードを読み込ませて「データ取得します」の画面になってから3時間経っても次に進まない。申請サイトがアレすぎて攻略方法を教える記事まで生まれている。SafariじゃなくてChromeを使えとか、スマホとパソコンを併用しろとか、早朝や深夜を狙えとか、書いてあるぽいのだが文字を読もうとすると広告ポップが永遠に飛び出してきて読めない……。まさに風雲たけし城で、デジタル企業に勤務する人たちでさえ突破できないと聞く。役所に行った方が早いかも……。
それらの申請を手伝いつつ、学童の書類もやっつける。子育て関連の事務作業は一人でやっていると心が折れるし、「なぜ私だけがこんなブルシットジョブを」という怒りが湧くため、夫婦でスクラムを組むのが正解だと思う。出版社から送られてきた契約書何通かもやっつける。
午後は下の子を連れて買い物に。お手伝いで貯めたお小遣いでガチャガチャをやると息ごんでいた。我が家ではお小遣いは固定制ではない。「労働には賃金が発生するべき」「家事スキルを小学生のうちに身につけさせる」「自分で稼いだお金は自由にしていい」という主義のもと、手伝いをしたら百円もらえることになっている。「お金がもらえないのなら手伝わない」子供になるという可能性も考えたが、自分が「お金をもらえなくても手伝う」子供だったかと考えると「否」である。どっちにしろ子供は手伝わない。根性入った怠け者なのである。だったら少しでもインセンティブを与えて、手を動かさせて、スキルを身につけてもらった方がいい。頑張って貯めたお金をどのように使うか、失敗しながら、考えてもらった方がいい。下の子は見事なまでに散財して満足そうだった。
百均で契約書をファイリングするためのレフィルや、同人誌で見本を作る用のブックカバーを(次回に備えて)買った。帰りにマックでおやつを食べながら、子供には進研ゼミが毎月送ってきて溜まっているサイエンスの本を読ませ、私はこの本を読んだ。
大学で働く研究者が書いた本。実際にバーンアウトした経験があることから論理的な言葉のひとつひとつから静かな怒りが伝わってくる。バーンアウトとは仕事への「殉教」であり、仕事熱心な者の証として語られてしまうことが多く、私たちはなんだかんだで「バーンアウトすること」を望んでいるんじゃないか?という問いにはどきりとしてしまった。しかもこのバーンアウトという言葉がウェブなどのメディアにおいて使い勝手のいいコンテンツになってしまった弊害も描かれている。まだ前半しか読んでないがとてもいい本だと思う。文章がいい。訳もいい。
それにしてもアメリカ人もコロナ禍で働き方を見直す心境になったんだなーとしみじみ思う。アメリカにおけるミレニアム世代は、日本における氷河期世代やゆとり世代と重なるところがある。雇用不安に晒され、仕事の殉教者であれと言われ、精神を何度も壊されてしまうが、労働密度が今よりも低かった上の世代には「弱い」「甘えている」と見られてしまう。
途中まで読んでから横を見たら、子供が惑星によって温度が違うという文章を食いいるように読んでいた。スケールがでかいなと思った。