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文学フリマ広島7に出店してきたよ!
タイトルの通り、広島行ってきました!いやー疲れた!でも楽しかった!
どんな感じだったのかを、Xでしたつぶやきと写真とともに書いていきます。太字部分がリアルタイムでしていたつぶやきだと思ってくんねえ。
新幹線に長時間乗るのに本を忘れてしまった…仕事するしか…
前日、あまりに疲れていたので当日の朝に、設営グッズを含めた荷造りをした私。いろいろ忘れての出発となった。設営グッズや出張グッズをもう少し纏めておこうと思った。そのなかには文庫本も入れとく。
新幹線、雪で遅延しててどうなるかと思ったけど待っていれば乗れた。品川から自由席だと立って乗るしかなくて、外国人観光客の人たちも「雪?どうなってるの?」という感じで大変そうだった。
とはいえ、始発の東京駅発だったので自由席乗り場に並んでたら普通に乗れたし座れた。品川駅から乗ってきた人たちは大阪くらいまで立っていたので、今後も自由席乗るなら東京駅発にしようと決めた。
ビルのなかにお好み焼きやさんがびっしり入ってるとこにきた!
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広島駅前にこんなビルがあり、まずはここでお昼ご飯した。お好み焼きとしての相場はやや高いらしいのだけど、名店が入っているし、スッと入れるのが観光客にはありがたい。
お好み焼き屋さんの店員さんたちがいい人たちで、お客さんみんなに「宮島行きました?」と聞いていて、今回は行けなかったけどつぎはいってみたい宮島…
宮島は広島の人みんなが推してきました。そういえば尾道も広島なんですよね。広島は遠いので「どうせ観光はできまい」と思っていてリサーチ不足でした。さて、ここだけは行こうと思ったのがここ。
無事に広島につき、広島平和記念資料館に行ってきました。希死念慮が起きてから戦争に関する情報に触れられなかったのだけど、七年かけてゆっくりと受容できるようになり、ようやくここにも来られた。
生きていると、また子育てしていると、さまざまな差を気にしてしまうけど、平和な世界で生きていけるのならばあとはおまけのようなものだな…と改めて思った。平和になってほしい。
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広島駅前は大都市!という感じで、スターバックスや蔦屋家電など、おしゃれな店舗がひしめいていたのだけど、そこから路面電車に乗ると、広島出身の漫画家・こうの文代さんが描いていた風景が広がっていて、原爆記念公園につくとそこはもう教科書で見た景色そのものだった。とはいえ、周辺には現代的な店舗もたくさんあり、現代っ子や外国人観光客か訪問しやすくなっていた。
原爆記念資料館はとても混んでいて、酸欠になるかと思った。展示されているものたちは、義務教育で教えられた平和教育の内容をなぞるもので、新しくショックを受けるようなことはなかった。が、当時生きていた人たちの残した言葉は、今生きている人たちとなんら変わらない、家族への愛だったり、将来を大きく変えられたことへの悲しみだったりして「被爆者」にされてしまう前は私たちとまったく同じ人間だったのだよな、と今まで以上に思えた。そういう展示にリニューアルされたのだと思う。
世間では、中学受験が終わった時期で、タイムラインのおすすめに「合格いただきました」というポストがじゃんじゃか流れてきた。東京は中受率が爆上がりしているとはいえ、世帯年収2000万円ないと二人を受験させるのはきつい、いや入学後もあらゆるプログラムにお金がかかるので世帯年収3000万円はないときついとか言われている。……いやそんなお金があることが当たり前だとは思わないでくれる? などと低気圧のせいもあって鬱になっていたのだが、広島原爆記念資料館をでたあとは「もう生きていればなんでもいい、親が子に渡してあげたいものは平和のみ」という気持ちに。
ホテルに戻り、ドラマの脚本のチェックをしてから、街に出て夕飯をとることに。
生牡蠣の店はどこも満席で、たまたま流れ着いたお店でバター焼き食べてます。計画性のなさ!
たまたま入ったおしゃれな居酒屋さんで牡蠣のバター焼きを食べる。しかし旅先でひとりだとさみしい。いつもはうるさい家族がいて、ゆっくり食べられないのだが、いざできるようになるととてつもなく寂しい。しかしだからこそ、周りから聞こえてくるいろんな会話が入ってきて、広島の若い人たちはおしゃれだなあとか、みんな声がいいな、と思ったりしていた。東京の子は、しずかにしなさい、と言われて育つからか、声が細い。
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タクシーの運転手さんによると今朝は市内にも雪が積もっており、大変珍しいことだということだった。「東京の初乗りはいくらなのか」ときかれた。GOの配車アプリで読んだのだが(運転手さんがご高齢のせいか)無線というアナログなやりかたで動いていた。とても寒い。
さて、翌朝、会場へ。
広島駅前のタクシーで10分ちょっとでつきました。東京から参加のサークルの人たちとあいのりにしてもよかったなとちょっと思ったり。夕飯寂しかったことも含めてですが。
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会場はこんな感じ。試し読みコーナー(すごいたくさん人がいた)で見つけた本を、さっと探しに行けるくらいの距離感が良かった。ゆっくり回っても全部見られるくらいの広さです。
近隣にお住まいの読者の方、書店の店主さん、フォロワーさん、note読んでくださってるスタッフさん、ほかの出店者さんなどが買いにきてくれています。和気藹々としてる。地元のお土産もいただきました!
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たくさんの方が来てくださり、楽しかったです。#文学フリマ広島 史上最高の来場者数だったようです
新幹線のれた!お昼食べてないので駅弁食べていますが美味しい…
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なにを食べてもおいしい広島、どこへいってもカープ愛があふれている広島でした。
#文学フリマ広島 くらいの規模だとお客さんも全部回れるし、出店者(みな釣り銭箱を脇に挟んでいる)同士で買ったり、お話しできたりしてよいです。スタッフさんも買いにきてくれて「文フリのnote読みましたよ!」といわれました。ヒー! (//∇//)
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私のブースにきてくれた方から自己紹介あるいは行商のように「こんな本出してます」と何冊か見せていただいて買ってしまった『台湾の熱帯植物を愛でる』。街路樹やベランダ植栽などの写真が満載で見に行きたくなる。タイトルがホチキスでとめられてるのもおしゃれ。
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フリーランスの校正者さんによる『自分でやってみる人たちのための 校正のたね』よかった。校正初心者が気をつけるべきポイントを教えてくれていて、同人誌作り人は必読では。文字だけでなくイラストも校正の対象なのですね。
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がっつりイチから学ぶ…とかではなくて「大きい文字は見落としやすい」などワンポイントなのがよかったです。音読もよいらしくて、友達に校正を頼まれたりしたときなどは音読してみるのもよいかもですね。
校正さんの本は、私のブースに来てくださった際に「こんな本出してます」とカードを置いて行かれて、たまたま興味がある分野だったので、買い返しに?うかがったのだけれど、SNSのフォローみたいで面白いなと思いました。本を互いに売り買いすることで生まれる関係は楽しい。
帰ってきてこんなことをつぶやいていました。文フリ広島は出店者同士が交流できるちょうど良い規模でした。
同人誌即売会って、けっきょくコミュニケーションがメインなのですよねーとか本を読みたい人より書きたい人が多い時代ですよねーという商業出版を足場とする人たち(私もそう)がしがちな言説がなんか的外れに思えました。
そもそも商業出版の人たちも献本しあったり売り買いし合う関係を作って楽しんでいたとこがあるわけで、いままでそのような「選ばれた人(誰に?)」で内輪でやっていたものが外に向かって解放されたということでしかないのでは。
昨日の新幹線では「つかれた…遠征無理…」と思ってたのですが、帰ってきて半日たつと「楽しい思い出しか残ってないな…また行こう」となるのでまたどっかいくと思います!
……なわけで、文学フリマ広島7に行って帰るまでの紀行文でした!