突然の訃報
中学受験、受験生は最後の追い込みをしてる真っ最中だろう。去年の今ごろ、ぶーもよく頑張っていたと思う。過去問に向き合い、算数の問題を毎日解き、漢字も毎日覚え、理科の演習問題と社会の暗記も毎日やっていた、、今、振り返って、ぶーは地獄だった(笑)と。でも、今のこの環境を得るには、「必要なことだった」とわかっているから、笑っている。
そんな苦しい受験勉強を支えてくださった一人、個別指導塾の塾長が、この年末に急死されたと、知らせがあった。前日まで塾にきて指導していたのに、と、教えてくれたママ友も動揺していた。なんてことだ、と私も悲しいし、悔しい。まだまだお若いし、ぶーも慕っていたとても優しい先生なのだ。
あの頃、中学受験を控えて、ぶーは大手進学塾に通いながら、低学年から通っていた算数教室のまー先生にサポートしてもらっていた。さらに小6の夏には、自習の質を上げるため、東大生の家庭教師のお兄さん先生に来てもらい始めたと同時に、親友が通っていた個別指導塾にも通うことにした。こうやって書いてみると、いかに狂っていたかがわかる(笑)まさに課金ゲームだった。
とにかく、ぶーの国語の点数が悲惨で、国語が足を引っ張っていたので、その個別指導塾には、国語をなんとかしてもらいたい、とお願いして受験までの半年間お願いしたのだ。塾長先生はとても優しく、とても丁寧に、そしていつもぶーの話をよく聞いてくれて、雑学もよく教えてくれていた。1コマ通うのが精一杯だったが、それでも、自習はいつ来てもいいし、質問もしていい、と言ってくださったので、家で勉強していて私とぶつかると、ぶーは逃げるように、その個別指導塾の教室に時々自習しに行っていた。そんな秋を過ごして、ようやく国語も少し持ち直し、冬にはぶーもようやくエンジンがかかり、たくさんの先生方のサポートがあり、運も味方してくれて、不可能かと思われた第一志望校に、合格したのだ。
合格の報告をしたとき、もちろん、その塾長先生も大喜びしてくださり、教室に、学校名と合格の文字を書いた紙を貼ってくださった。それを見て、ぶーも満足気で嬉しそうだった。
今、思い出すのは、ぶーが気分転換に時々クッキーなどを作っていたのだが、それをその塾長先生に持っていくと、「美味しい😋美味しい😋」ときれいに食べてくださっていたこと、塾長先生が飼っている猫の話をよく聞かせてくださっていたこと、教え子の中のぶーの志望校の卒業生の様子なども教えてくださったこと、そして、ぶーが中学生になってからも、定期テスト前に電話をくださり、自習にきていいよ、と声をかけてくださったことなど、いろいろある。とにかく子ども好きで、優しい先生だった。
近くの教室だったから、ぶーもいつでも会えると思っていたようで、やっぱりショックを受けたようだ。人生は何があるかわからない、だから、今を大事に精一杯生きろ、と身をもって教えてくださったと、私は思う。
もっと感謝を伝えればよかったと思う、私もいつでもお会いできると思っていたのだ。
塾長先生、本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。