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天使がウンコになった物語

ぶーは2歳の頃から、ラボパーティに通ってる。春には在籍10年の表彰をしてもらった。
この10年、思い返すと走馬灯のように面白い場面、感動した場面を中心にいろいろことが思い出される、1つの物語になりそうだ。

ラボチューターのもー先生の自宅で、毎週水曜日午前、幼児のクラスを設けていただき、毎回親子で楽しみに参加していた。お料理上手で工作上手なもー先生、いつも何か準備してくださり、絵本の中に出てくるものを作ったりしていた。
例えば、マッシュポテトで雪だるま⛄️を作ってるぶーの写真、本当に目がキラキラしている。
この頃のぶーは、まさに天使。純粋で、何事にも目を輝かせて、ニコニコしてる、そんなエンジェルちゃんでした。ぶーに、「赤ちゃんの頃は天使の羽があったんだよ」というと、以前は「そうなんだ!」と信じてたけど、最近は「さすがにそれはない」というように。
天使といっても、真っ白な美しい天使じゃなく、泥んこ大好きないつも汚れてる天使。服も手も、いつも汚れてる。だって、水溜まりがあれば、飛び込まずにはいられない、それがぶーだから。その頃の私は常にリュックで、両手はフリーにしていた。いつでもぶーを捕まえられるように(笑)そして、リュックにはぶーの着替えが一式とタオルが必ず入っていた。でも、さすがに靴は用意してなくて、水溜まりで靴がびしょびしょになって、風邪ひくから帰ろうね、と連れ帰ることが多かった。幼いながらに、靴がぐしょぐしょだと気持ち悪かったのか、素直に帰ってくれてたと思う。

赤ちゃんは0歳の頃からいろいろな予防注射をする。が、ぶーは今日まで、注射で泣いたことはない。たまにしか行かない病院、たぶん、病院の先生や看護師さん、家にはない興味あるもの、それに気を取られてるうちに、注射は終わってた、という感じ。そのため、私は病院で苦労したことがない。4歳の頃、私に、出来上がった工作を見せようと走ってきて、転んで、家具の角に頭をぶつけて、血が吹き出した時も、私が切れたところを押さえて病院に連れて行き、ホッチキスのような器具で、麻酔なしで縫ってる時も泣かなかった。痛くなかった?と聞くと、「痛かった」というから、鈍感すぎる訳でもなさそうだ。7歳の頃、骨折で手術しなければならない時も、普通に自分で手術室に入っていった。もしかして、危険を知らせる、脳の扁桃体の成長が遅いのかもしれない。

ぶーが泣いてたのはどんな時だっただろう。
まだ話せないときは、ミルクやお菓子など食べ物を食べ終わったときに、もっと食べたくて泣いていた。ぶーはミルクを哺乳瓶で飲むのが好きで、幼稚園児の頃は、水とお湯が出るウォーターサーバーで、自分で哺乳瓶でミルクを作って飲んでいたのは、びっくりだった。
そして、大泣きしてたのは、家族で行ったフィールドアスレチックで、私が指を挟んで大怪我をして、救急車で運ばれたとき。夫は私に付き添ってくれて、ぶーはその施設の知らないおじさんに抱っこされながら、私をみて大泣きしてた。指は死ぬほど痛かったかど、ぶーのことが心配だったことを覚えてる。
あとはやっぱり私が怒ったとき(大人の都合を押し付けたこともあったと、振り返ると親として反省することも)。
思い出すのは、ぶーが親友とケンカして、お互いに大事にしてるバットやグローブを投げたり隠したりした時に、私が、2人ともに激怒したら、ぶーも泣いたけど、その親友がぶー以上にぎゃー泣きして、ママ友に謝ったこともあった(そのママ友からは叱ってくれてありがとうと感謝された)

とにかく、小さい頃はいたずら天使で、クスッと笑えることをやる、手はかかるが、可愛いぶーだった。
まさに、私にとって、かえ替えのない天使🪽

が、中学受験のために、勉強を始めてから、少しずつ、ぶつかることができてきた。志望校に合格させてやりたい私と、目先の楽しさ優先ですぐ遊んでしまうぶー。中学受験が終わってからも、中学の定期テスト前には、やっぱりぶつかってしまう。親子喧嘩になっても、たいていは、その日のうちに仲直りしてきたが、だんだんそうはいかなくなってきた。ぶーも私も頑固者(笑)それでも、2、3日後に仲直りして、夜、ぶーは昔は可愛かったなぁとボソッと言ってしまう私。「天使がウンコになっちゃった話だわ😭」と嘆く私に、ぶーは、「きゅうりが、肉まんになった話だよね、お母さんは」と言い返された(笑)

"子ども叱り続ける人が知らない5つの原則 それはしつけか、押し付けか"という本(石田勝紀著)。まー先生に勧めてもらった、その本を読んだら、その中に、親の成長は止まってるが、子どもは成長している、という原則があった。なるほど、私は、いつまでも天使のぶーだと思って接してしてはダメだと。私も親として成長し、ぶーを1人の人として、みて、対話して、見守っていく、そこが大切だと気付いた。

ウンコ💩みたいなぶーだけど、お弁当箱を自ら洗っていたり、野球着を洗ったり、グローブを磨いていたり、前より、自分でやること増えたな、と思うと、これも成長だと嬉しく思う。
こうやって、自立していくのかしら。楽しみでもあり、やはり寂しくもあり、親心は複雑だぁー!

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