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私が通った語学堂
私が通った語学堂について、聞いたこと調べたことをまとめています。
(リサーチ時期は2024年1月〜8月です。)
☆印は、この語学堂を選んだ理由、実際に通ってみて感じたこと、周囲から聞いたことなどについて書いています。
◎延世大学・語学堂◎
✦ソウル大学、高麗大学と並ぶ名門、「SKY」と呼ばれ、日本では慶應義塾大学に例えられる。2024年アジア人女性初のノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんの母校。
☆私の語学堂在学中に受賞となり、大学内の書店に受賞作含めた作品が並び、図書館ロビーに特設コーナーができ、垂れ幕がさげられ、と学校全体で盛り上がっていた!
✦1959年に語学堂を設立、歴史がある。
☆先生の意識が高く、熱心だと感じた。
✦在学生数規模 1,600人
☆私が通った2024年秋は、これまでで最も多く2,000人とのこと。
レベルにより校舎が分かれていたので、そこまでの実感はなかったが、休み時間のトイレは並んだ。行事の時は確かにすごい人だった。
✦1クラス 12〜14人。
テスト結果(開講前にレベル分けテストがある。受けなければ1級からのスタート)、国別、性別などで、バランスを見て分けられる。
☆私のクラスは開講時は13人。
日本人は私だけだったが、日本人が6人いるクラスも。
☆レベル分けテストで私は2級だった
(レベル分けテストについては、また別記事でご紹介します)。
2級だけでも20クラスあるとのことだったが、午前だけなのか、午後合わせてのクラス数なのかは不明。
☆クラスの中で1級から上がってきた人は3分の2くらいと多かった。
このバランスもクラスによる。
☆1クラスを担当する先生は、文法(2時限)とリーディング・リスニング・ライティング(合わせて2時限)で2人。
私のクラスの先生は2人とも、他のレベルやクラス(私のクラスではリーディング等を担当し、他のクラスでは文法を担当するなど)を兼任していた。
✦文法に力を入れている。
☆文法をしっかり学びたいと思ったことが、私がこの語学堂を選んだ理由の一つ。
実際、文法に時間を多く取っていたが、最近はあまり使われないと言われる文法もあった。
世の中に流されず、文法の基本や王道を教えることを基盤としているように感じた。
✦年齢幅は広め、世界から学生が来ていてグローバル。
☆私の最終的な決め手は、この多様性だった。
私と年齢の近い人たちがいる可能性が、他の語学堂より高いので、交流しやすいだろう、と思った。
が、実際、私世代にはほぼ会わず!…。
60代以降と思しき先輩方を、何人かお見かけしたくらい。
☆クラスメートは、12人中、10代が1人、30代が2人、あとは20代だった。
全体的には、国を問わず20代〜30代が多い印象。
☆全体的に中国人が多いと思う。
レベル・クラス問わず、知り合った人たちが、クラスで一番人数が多いのは中国人と言っていたため。
日本人、台湾人も相当数いたように思うが、東洋人はビジュアルが似ているので、話してみないとなんともわかりにくい。
私が接点あった人たちだけでも、他にアメリカ、ロシア、マレーシア、メキシコ、イタリア、スペイン、インドネシア、タイ、カナダ、オーストラリアと様々。
✦進級には、授業時間の80%以上出席、試験(1学期に中間と期末がある)は60点以上(未満は再試験)必須。
✦わかりやすい。
☆とは言え、他の語学堂よりレベルが1段階上(例=延世大学の語学堂の2級→他大学の語学堂の3級に相当する)と聞いた。
そのためか勉強量は多く、進度も早いと感じた。
某エージェントの情報にスパルタと書かれていたが、あながちオーバーではないように思う…。
同じレベルでも、宿題が多い先生のクラスもあれば、毎日ドラマだけ見れは良いという先生のクラスも(当たり前のことだが、クラスはえらべない)。
休み時間に、私のクラスに遊びに来た他のクラスの生徒が、このクラスは先生の板書の文字がとても綺麗!と驚いていた。
板書一つとっても、先生により様々。
私のクラスの先生のうち、1人の先生はとてもわかりやすい教え方だった。
先生の個性様々なようなので、相性が合う先生に当たれば幸運だと思う。
✦寄宿舎がある。
☆語学堂の裏にあり、便利。クラスメイトにも利用者がいた。
最寄りの新村駅からは距離がある。
☆寄宿舎の一人部屋に入ることも考えたが、空きが少なく、入れる可能性は低めとエージェントに言われた。実際のところはわからないが…。
✦文化体験
☆授業後に、韓国料理体験、韓服マスコット作り体験に参加した(共に有料。この時は1講座につき日本円で600円くらい)。
他に、地方へ行くバスツアーの企画もあった(有料・無料)が、ツアーのスケジュールがミチミチだったため断念。
✦図書館、健康センターがある
☆図書館はネットから席の予約が可能。よく利用した。
24時間利用できる部屋やコンビニもあり(座席での食事はNG)、屋上は見晴らし良く、気分転換になった。
☆友人が健康センターに行ったが、金曜午後はドクター不在。
土日は休みだから金曜日こそいてほしいのだけど。
☆他にフィットネスジム(有料)があり、友人は利用していたが、私は行く時間はなかった
(勉強が忙しく、プライベートタイムもなかなか取れなかったので、フィットネスに行くより観光したかったため)。
☆他に、コンビニ、食堂、カフェ、ベーカリー、郵便局、銀行、美容院、書店、靴の修理ショップなどもあった。
✦事務局に各言語の窓口がある
☆日本語担当(韓国の方)は、お一人のため、席外しや休暇もあった。
休暇の時、延世大学で日本語を学んでいると思しき学生さんが対応してくれた。
この学生さんが、これまた一生懸命で、とってもありがたかった!
あの時はバタバタしてしまったけれど、もっとちゃんとお礼を言いたかった。
✦延世大学の学生との言語交換プログラム
☆トウミ制度はないが、こちらの母国語を希望する学生がいればマッチングしてくれる(先着順)。
台湾人のクラスメイトは早く申し込みをしたが、その言語を希望する学生が少なかったらしく、叶わなかった。
私自身は「50代と組んだら何だか申し訳ないよ…」とウダウダ考え、遅い申し込みとなった。結果はNGで、残念なような、ほっとしたような…。
マッチングが成功した友人は、大学生1人に対し、語学堂の学生2人(日本人どうし)という組み合わせとなり、週に1回、ランチタイムに活動していた。
組んだ日本人は、彼女よりもひとつ上の級だったそう。
✦サークル活動
☆私自身は参加する時間はなかったが、メキシコ人の友人(女性、語学堂に6ヶ月通学)は柔道サークルに所属。手を痛めていた…。大丈夫かい?
☆全体の補足として。
①敷地がものすごく広大で林もあり、とても気分良くてよく散歩した。道に迷ったこともあった…。
敷地内はアップダウンが多く、語学堂までも、大通りから坂を登るので、なかなかハード。
②敷地内に韓国で最古の大学病院、セブランス病院がある。
大病院があって安心感があるが、健康センターや語学堂の事務局が紹介してくれるわけではなかった。
友人が不調の時、私が事務局に電話をして相談したが、民間の病院を教えてくれるに留まった。
③最寄りの新村駅周辺は学生街。
The学生街!私世代は浮いてしまうような学生街!!
衣料品店、飲食店はたくさんあり、スタディカフェ(勉強用のカフェ)もたくさんあった(私は普通のカフェで勉強していた)。
以上です。
私にとっては、1級を飛ばして2級からのスタートはなかなか大変なものがありました……。
今後、それも具体的に書いていきます。
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