どこまでも果てしなく
暑いなぁと思ってた。
外はひたすらに日がジリジリとてりつけ
暑い外を
ノロノロと歩き出す。
ずっとこのままでもいいのに
そう思うほど
夏は人を怠惰にする
あの子が白球を追いかけているあいだ
私は部屋で涼んでいる
外に出ると
もう夕方なのに
うだるように暑くて
私は驚いてしまう
ずっとこのままでもいいのに。
いつまでもお休みで。
いつまでも暑いままで。
ずっとこのままでもいいのに。
みなカラフルな服を着て。
足は薄いサンダルを履いて。
となりの子のワンピースはピンク色
麦わら帽にはレースのリボン
知らぬ間に可愛くなっていたけど
そのわけを
私は
知らない。