結局やさぐれてます。

普段とんでもないことばかり書きまくり、ぶっちぎれまくっている私であるが、割と日常的に優しさに触れている自覚はある。
そんな自覚はあるのだけど、いざ具体的に文章にしようとすると何も思い浮かばなくてゲンナリとした。ここまで愚かだったのか!と自分に失望する日々。
それでも何か書かないと、もっと愚か者に近づくだけだから、頑張って優しさを具現化する日々。

このところ恐ろしく多忙だった。
noteにチラッと書いたけど、あまりの忙しさと心労ゆえ、私は一時ご飯が食べられなかった。
上の子は卒園間近だというのに、急遽延長保育申請を出し、未就園児の下の子も、緊急で2か所の保育園に預けた。

なぜ2か所かって?
それは例によってどこの園にも空きがないからです。
それでも空きがあって預かってもらえただけマシ。というのはこの地区の(田舎だけど!)12月から3月の間はどこの園も激混みで、本来であれば空きなどないのである。
が、なんとか通う事ができたのはほぼ奇跡でなのである(マジです)

そんな多忙を極める中、私は財布を無くした。
そしていまだ財布は見つからない。
各所で防犯カメラを確認してもらったが、きっちりとカバンに財布をしまう自分の姿しか映ってないので、驚いた。
意味不明に財布は無くなっている。
結構大金が入っていた。
私はショックで、さらに眠れなくなった。

財布を無くしうろたえ、各所に電話をかけまくり、警察にも電話した。
救いなのは、カード類やその他大事すぎるものは何も入っていなかったことだ。
多少ポイントの入ったカードはあったけど、多少ポイントがなくなるだけで、ポイントを使い切ればそれらはただのプラスチック板になるシロモノだった。
だから私は慌てずにそれらの契約を解除した。
そうこうしているうちに、日はどっぷり暮れていた。

夫に財布の話をした。
あまりにいくら探してもないため、紛失から2時間後、ごめん、財布無くしたと夫に伝えた。
すると夫は言った。
「やっと謝ったね」
夫は全然、優しくなかった。

私は絶望を感じた。
夫とは喧嘩をした。とても大きな喧嘩だった。
夫は口当たりの良い理想的な言葉を口にした。
でも、それが本心ならば、財布を無くして傷心した妻に、やっと謝ったねなどと、ゴミを見るような目で絶対に言えない。
その事を理解できない夫に、私はひどく疲れ切った。

子どもたちは子どもたちなりに家庭の異常を察していた。
上の子の習い事は全て休みになり、平日土日問わず私は家を開けた。
上の子はなぜそうなったのかよく理解してくれた。
延長保育については、お友だちとたくさん遊べると素直に喜び、習い事については別にいいよ、と言った。お手伝いは言えばたくさんしてくれた。私がイライラしても黙ってついてきてくれた。

下の子は下の子で、マイペースながらもママ好き、とたくさん口にし、たくさんのチューをした。
そうすれば私が落ち着くのを分かっているのだ。
まだおしゃべりは得意ではないけど、ママーとよく笑っていた。

ある日、朝食の準備をしていた。
私は例によってひと口も食べられなかった。
あの頃は水分ですら受け付けず、仕方がないので漢方だけをのみ、それでも嗚咽を繰り返しながら朝の支度をしていた。
そんな状況でも、人間は何かを吐いたりできるらしい。
私は不思議に思いながら、洗面所の鏡にうつる自分を見つめた。

娘は悲しそうな困ったような顔をして、私を見ながらパンをかじっていた。
どうしたの?と聞くと
「ママ大丈夫なの?」
といった。
大丈夫だよ、と返す他なかった。
そして私が大丈夫でなければ、生活が破綻するのは目に見えていた。

娘は優しかった。
いつからこんなに優しかったのだろうと思う。
彼女はおしゃべりが上手で、1歳をすぎたあたりからその喋りを駆使し、疲れ切った私を布団に誘導したり、病院にいけば、かわりに病状説明等もした。娘は頑張って大人の代わりをしようとする。
そのいじらしさに、泣いた。

かわいい娘も、もうすぐ小学生だ。
最近チコちゃんより年上になった。
誰かを心から心配できるようになった。
そういうふうに育ててくれた、周りのみんなに感謝したい。

今、かなり腕が痛い。
実はワクチン3回目を打ったばかりなのだ。
痛み止めを飲んでも腕が痛い。
ぶっちゃけ痛くてイライラしている。
あまり効いているのかどうかもハッキリしない鎮痛剤だったが、切れたと感じた瞬間に少し痛みが増し、イライラがかなり増大しつつあるので、可及的速やかに痛み止めを飲まねばならない。

あーあ、もう疲れちゃった。
結局財布は見つからないし、腕は痛いし、もう思考回路はショート寸前。
優しさを感じた言葉がテーマなのに、結局やさぐれてしまった。ダメじゃん、もう。

人間窮地に陥ると本性がでるという。
私がどうだったかは正直全く分からないけど、周りのみんなは結構優しかった。
諸事情で、大量の買い物をしたら、店員さんは見事な接客とアドバイスをしてくれた。
財布を無くしたといえば、どこのお店も探してくれた。さらに皆、アメリカ人風に驚いてくれたので、そのオーバーリアクションに救われまくった。
夫の話ももちろんしちゃって、それはひどいよとちゃっかり同情まで頂いた。
色々と奇跡的に優しかった、

財布を盗ったやつは許さない。
本当は財布を無くしたことすら忘れたい。
でもこの優しさは忘れたくない。

あぁ腕が痛い。マジで痛い。
副反応がこの程度ですんだのも奇跡なわけですが、痛いもんは痛いので、今日はとっとと寝ます。おやすみ。またね。

#やさしさを感じた言葉

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