古池かえる/お金より大切な「心と体と生きること」

借金もち/貧困サバイバー 奨学金の返済から何年も逃げていたが、ある日猫と出会ってから、返済する覚悟ができました。

古池かえる/お金より大切な「心と体と生きること」

借金もち/貧困サバイバー 奨学金の返済から何年も逃げていたが、ある日猫と出会ってから、返済する覚悟ができました。

最近の記事

お金の利息、 時間の利息、 見直そう。

    • 「喜びと苦しみを同時に感じる」 卒業の日 華やかな衣装を着て祝う日 式の後にはパーティもある 衣装代、参加費 お金を工面できなかった いや工面したくなかった 友をうらやんで 自分を情けないと思うことに 耐えられず、心を閉ざした 友人たちを拒絶し 仕事を選んだ

      • 「喜びと苦しみを同時に感じる」 入学後 学校生活には予想以上のお金が必要だった お金が足りない、いつもそう感じた 入学前の喜びは忘れてしまった 友人と同じように楽しみたい バイトを詰め込み、奨学金も増やした 立ち止まって考えることはなかった ひそかな苦しみだった

        • 「喜びと苦しみを同時に感じる」 入学前 奨学金を借りることが決まったとき 学校に通えることに感謝した 心からの喜びだった いつも信じているわけではない神様へ 感謝の手紙も書いた 学校へ通えるなら どんなに返済が大変だろうと構わない そう強く思った

          自分のためにシャワーを浴びる

          体を洗うのは、いつも後回しだった やりたいこと、やるべきことが沢山あって 気づけば深夜 シャワーは明日、後回し 次の朝、疲れは残って体が重い 仕事の日なら、シャワーを浴びる 休みの日なら、シャワーはスキップ もっと寝よう そんな習慣が10年以上 いつのまにか、シャワーのきっかけは 自分じゃなくなっていた 未来への不安、過去への後悔が減った今 毎日、自分の体をしっかり感じる 今の体がきれいなのか汚いのか 気持ちいいのはどっちなの やっぱり体がきれいな方が気持ちいい シャ

          今日が「その日」、今が「そのとき」

          いつか、借金がなくなれば幸せになる いつか、貯金ができれば幸せになる いつも、今が未来を作っていることを忘れていた 借金がなくなる「その日」、私はどんな気持ちだろう 貯金ができる「そのとき」、私はどんな気持ちだろう もっと自由な気持ちになるだろう 「大切な人を大切にできない」と感じることも減るだろう 今日が「その日」をつくっている 今が「そのとき」をつくっている 借金もちの貯金なし それでも「その日」を思う 今が「そのとき」のように目をひらく 輝く世界

          「まあいいか」ではなく「これでよし」

          これまでの30年あまりの人生では、 「まあいいか」を毎日、何度もつぶやいていました。 シャツにアイロンをかけてないけど「まあいいか」 仕事をお願いされたから、休日出勤すれば「まあいいか」 相手の声が聞き取れなかったけど、相づち打てば「まあいいか」 妥協ばっかり。 周囲のできごとに対して、あきらめたような反応ばかりで、 自分の「納得」は後回しにして生きてきた。 草薙龍瞬さんの『反応しない練習』を読んで、 「妥協」や「反応」ばかりの人生だったことに深く気づきまし

          「まあいいか」ではなく「これでよし」

          「今」からはじめる。何度でも。

          資格の勉強つづかない。 家事がたまって、自己嫌悪。 ゲーム、ネット、やめないと。 そう思いつつ、止められない。 そんな時に唱えよう。 「今」からはじめる。何度でも。 心と感覚はいつだって 呼吸と一緒に流れていく。

          『三度場所を変えれば、一度火事になったも同然』

          ベンジャミン・フランクリンは、生活の豊かさを手に入れたいなら、落ち着くことも大切だという。 ”『何度も場所を移された木、何度も引越しをする家族が、定着したものより栄えることなど見たことがない』とリチャードは言う。 『三度場所を変えれば、一度火事になったも同然』” -『富へとつづく道』より 私は8回も引越した後で、やっとその意味を理解しました。(だって、すべての初期費用だけでも120万円近く支払っていたんだもの。)

          『三度場所を変えれば、一度火事になったも同然』

          自由の身で生まれた人間がたとえどんな人にだろうと会ったり話をすることを恥ずかしがり恐れたりすることがあってはならない。 しかし貧困は魂や善をその人から奪いとってしまう。 ベンジャミン・フランクリン 『富へと続く道』より

          自由の身で生まれた人間がたとえどんな人にだろうと会ったり話をすることを恥ずかしがり恐れたりすることがあってはならない。 しかし貧困は魂や善をその人から奪いとってしまう。 ベンジャミン・フランクリン 『富へと続く道』より

          【ピンチをチャンスに】子どもにプレゼント・お年玉をあげるのが難しい方へ~

          多くの子どもたちにとって、日本の「クリスマス」はプレゼントをもらう日、お正月はお年玉をもらう日ですね。 しかし、生活費に苦労している家庭では、そうでないこともあります。準備するのが難しかったり、前の年より安いプレゼントになったりして、親にとっても子どもにとっても、つらい日になることが多いのではないでしょうか。私自身も幼少期にそんな経験をし、つらい思い出が残りました(涙) だからこそ、できるならばつらい気持ちを家庭で分かちあい、少しでもいい思い出に変えてほしいと願っています

          【ピンチをチャンスに】子どもにプレゼント・お年玉をあげるのが難しい方へ~

          こどもの貧困と我慢の習慣~心と体のために今すぐできるマインドフルネス呼吸

          こども時代に、貧困や逆境とともに育つと、日々のいろいろな場面において「あきらめ」や「我慢」を経験し続ける。そしてそれは、根強い習慣となり、大人になっても心や体にムチを打ち続け、病気や挫折を招きやすくなる。だからこそ、こどもの貧困は放っておいてはいけない。彼ら/彼女らの日々を見つめ、少しでも人間らしく健康的で文化的な生活が送れるような支援が必要だ。そのために、今すぐできることとして「マインドフルネス」の実践をすすめたい。 あきらめ、我慢する習慣たとえば、家族やきょうだいに気を

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          命はお金より安いのか?→いいえ、ちがいます。「貧困フォビア」があった。

          そうです。お金より安い命はありません。 でも、お金の問題が重くなってきたとき、 あまりの重さに命を奪われそうになりました。 はじめは、お金に困っていること、 それが自分のことであるのが認められませんでした。 その事実を認めざるを得ない日が来てもなお、恥ずかしく、怖すぎて、 貧困や借金と向き合えずに、状況をどんどん悪化させてしまいました。 そして、次第に、人生の先行きが見えなくなり、 お金の問題から逃げられない感じがして、 自分の命が大切なものだと思えなくなり

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          貧困・奨学金の心理的影響~マズローの欲求階層説

          こんにちは、かえるです。 今回のテーマ「マズローの欲求階層説」とは、 「ピラミッドの下にある ” 欠乏欲求 ” を満たさなければ、 上にある ” 成長欲求 ” に達するのが難しい」 という心理学の理論です。 私はこの理論を学んでから、次のように考えるようになりました。 ******** 「貧困や奨学金とともに生活を送っている間は、 "勉強して成長したい"と思っても、難しい。 なぜなら、 " お金の欠乏感 "があると、安心した生活はないから。  " 安全の

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          自己紹介

          古池かえる。30代派遣社員です。 今まで、奨学金・借金があることを恥じて、隠しながら生きてきました。 10歳のとき、父親が失業し、こどもの貧困を経験しました。 DVの問題、両親の家庭内別居、離婚などもありました。 16歳からの18年間で、奨学金930万円と、生活費150万円の借金をしました。 あと、残り970万円を返さなければいけません。(うち奨学金は850万円) さらに、26歳で住宅ローン(元金1900万円)の連帯保証人となりました。 そのローンは母親名義。(