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在来種が「善」で外来種は「悪」?

前回に投稿の続きです。
外来種は悪い奴で排除して、在来種だけの生態系にするべきだ。
それが本来の自然の姿だ。
なんて思いませんか?

 あくまで自分の主観ですが、外来種は入ってきた時代は関係ないので、在来種、外来種を含め何年もかけて今の生態系が育まれてきたのだと思います。
 ただ、近年(明治以降)に入ってきた特定外来生物に指定されている生き物は、一気にその地域の生態系の頂点になってしまってるので、「出る杭は打たれる」んでしょうね。

 他には、食卓に並んでいる食べ物を見てみると、主食の米やパンの小麦、キャベツやレタスなどの野菜…いつの時代に日本に来たかは分からないけど、外来種のオンパレードです。
 在来種だけでご飯を作るといったいどんなものが出来上がるのか想像もできないです。
 なので、外来種をなくして在来種だけにしてしまったら、人の生活にも影響が出るんです。

また在来種でも農業に深刻な被害を与える生き物がいます。
「シカ」、「サル」、「イノシシ」、「カモシカ」など
さらに人に危害を与える在来種もいます。
「ヒグマ」や「ツキノワグマ」、「スズメバチ」や「ニホンマムシ」、「ハブ」など
 これらからの被害を防止するために田んぼや畑に侵入防止柵を設置したり、猛禽類に擬した凧を飛ばしたりと農家さんの対策費は尋常ではないと思います。
 ただ、人に危害を加えた生き物はすぐ駆除するのに、農業被害に対してはどうして防戦一方で駆除しないのでしょうか?

 おそらくですけど、鳥と獣(哺乳類)について「鳥獣保護法」(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)が影響してるのではないかと思われます。在来種はもちろんのこと外来種にも適応されるんです。

身近なところでは、ハトやカラスが駆除できないのが同じことですよね。

ということで、「善」か「悪」かの基準は在来種、外来種は関係なく、人の生活や安全、その地域の生態系に被害を与えるかどうかなんだと思います。

次回は侵略的外来種について考えてみようと思います。

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