MCX8000を購入した理由と使ってみた感想。
2019年に以前より気になっていたDENONのDJコントローラーMCX8000を買いました。
この記事を書いている2020年4月現在も販売しているところもあり、価格も発売時より安くなってきているので購入を検討されてるか方や単にどんな機種なのか知りたい方に多少でも役にたてればいいなと思います。
(すぐにMCX8000の感想を見たい方は◆まで飛ばして下さい)
使う人の経験で感想も変わってくると思うので、自分の悲惨な(泣)DJ環境にも多少触れつつレビューしていきたいと思います。
今まではターンテーブル(以下タンテ)2台+DJミキサー+オーディオインターフェイス+PCのDVSのスタイルでSERATOの機能もDVS以外はドノーマルの状態でDJコントローラーは使った事がありませんでした。
●購入した理由と検討した他の機種●
使っていたミキサーが古くて買い換えたくなっていたのと、DVSでのプレイが多くなってはいたがレコードを聞く事もあるのでターンテーブルを接続したい、SERATO DJのFXをPCでなくツマミやパッドで操作したい、スクラッチするのに切れの良いフェーダーが欲しい。できるだけ価格を抑えたい(泣)。PCと接続しなくても使える。
これらを考えた結果MCX8000を購入したのですが他の機種も検討していました。
・Technics SH-EX1200
言わずと知れたTechnicsの名機、フェーダーの切れ耐久力が良くタフなイメージ。自分がネットで検索した時には思ったほど状態の良いものが無かった。あと当然だがコレだとSERATOのFXはPCでやる事になる。新しい事は出来ないが、とりあえず現状よりマシなミキサーになればという思いで候補に挙がっていました。
・Pioneer DJM-450,750,900 画像は DJM-450
理想のDJミキサーの1つ、本体にエフェクターが内蔵されてるのも魅力、当然だが状態の良い物はそれなりの価格なのとSERATOのFXはPCでやる事になるので断念。
・AKAI AMX
これはPCDJを始める時に最終候補に挙がっていた。結局オーディオインターフェースを買ってPCDJを始めたのだがSERATO DJの製品版が付いているしフェーダーもミニInnoフェーダーで定価も安いのにターンテーブルを繋ぐ事もできる。今考えても凄くコストパフォーマンス良いと思う。ただ、かなりのコンパクトボディなのでTTと並べた時の段差やボディの軽さで固定していないとフェーダー動かした時に本体も動いてしまいそう。EQのツマミも間隔が狭いので2つ同時に動かしたりは気を使いそう。これもSERATOのFXはPCでやる事になるので断念。(ターンテーブルを繋げられますがPCを繋いでないとミキサーとして使えません)
・Roland DJ-808
ミキサーにTR-808が付いてるっていう衝撃よ!シンメトリーな外観もよく黒地にグリーンのカラーリングも素敵。マイクにエフェクトを掛けられるし曲のキーに音階を揃える機能もある。まるでファミコンとディスクシステムが1台で遊べたツインファミコンのようなDJコントローラーで凄く楽しそう。もちろんTTを接続できるし4CHデッキ使える。最後まで悩みましたが、PCが無くても使えるのと価格差でMCX8000にしました。
◆MCX8000の感想◆
まず始めに自分が完全に使いこなせては無いのと他のコントローラーを使った事が無いので、出来ないと思っていても実際はできたり初期不良等の不具合だけど気づいてない事もあるかもしれません。
ネットで購入したのですが事前にサイズを調べてはいたものの実際に届くとすごく大きいです。DODAI PLUSというDJテーブルを使っていますがタンテ縦置きで足が両側1cmくらいはみ出しちゃってます・・。
TTと並べてみると高さが35ミリくらい低く、他のTTと接続できる機材にも言えますが、元から高さを合わせるか、インシュレーターの足をオプションで付けられたら良いのになと思いました。ただ特に段差で困った事は無く見た目です。
ジョグはDVSしてた時に比べると反応が悪い時がありますね。手を離してから再生されるまでに僅かにラグがでる時があります。コントローラーではなくPCの問題かもしれませんがDVSでは出来てたスクラッチがジョグでは上手くできませんでした。ただ特別にこの機種が悪いのではなく他のジョグでも同じかもしれません。
以前使っていたミキサーでクラブスクラッチを練習していたものの出来るようにはならず、フェーダーのカットラグが大きいからと決め付けてましたがフェダーカーブキレキレ設定でも前のとそれほど変わらず出来ないです。もしかしたらカットラグを調整する方法があるのかもしれませんが、やっぱり練習が足りないのかな・・
ノブ類はかなり余裕を持って付けられているので2つを同時に操作しても余裕です。フィルターとボリュームレベルの色がイコライザーと分けられているのでウッカリ間違いもしにくいです。
他のフィルターを触ったこと無いのでこんなもんなのかもしれませんがハイパス、ローパスとも7,8割くらいからは音量を上げつつ掛けたい感じです。
縦フェーダーは気持ち重い感じです。激しく上下させるようなプレイには少し支障がでるかもしれません。またボリュームカーブに癖があり70%辺りから急にググッと上がる感じです。この点は一定でボリュームが上がっていく前のミキサーの方が良かったと思います。もしかしたら調整方法があるかもしれませんが。今では慣れましたがメーターの下半分はほぼ無意味に思います。SERATOのアップフェーダーの設定が原因でした><
液晶部分ですが視認性に問題はないもののPCを使っていた時に比べると表示される情報が少ないです画面の大きさ故に仕方のない事かもしれませんが曲のキー(ロード後は見える)とアーティスト名は確認したい。またリストの並び替えはPCでやらないといけない。
タップしてBPMを計測できるのですが、自動計測できないのと手動で微調整ができないのは残念。
タッチパッドは程よい大きさで押しやすくキューポイントの色も綺麗で見やすい。(色の設定が無いのかオレンジが赤で表示されてるのは残念)押した強さで音の大きさが変わるモードは確かに変わるけど劇的な変化はないので殆ど使う事は無かった。逆にROOLはで1/2や1/4で使うと簡単で楽しく良く使う。キューボタンも念入りに設定しておけば曲を早く回したい時にサビに入るときにMIXポイント手前のサビにジャンプして短縮したり次の曲の頭だしやサビから始めるのも自在にできる。
時々レイアウトの関係で縦にボタンが付いてるのがあるがアレは使いにくいように思う。ボタンがジョグより奥に付いてる機種も使いにくそうだと思った。
SYNC機能があるのでピッチフェーダーを使う事はあまりないがピッチの振れ幅をかなりの範囲で設定できるのでパッドと合わせて音階プレイもできる。
4chでmixしてる時にSYNC機能を使うと、画面に表示されてないチャンネルにSYNCがかかったままで解除するのを忘れやすいのでピッチフェーダーで合わせた方が良いかもしれない。ただBPMが安定してない曲の時は使いたくなる。
ジョグの上にリボンと呼ばれる曲の好きな場所にスキップする機能があるがキューポイントを打っていれば殆んど必要ない、下準備が出来てない曲をかける時には使うかもしれないが、それよりも上にあるFXのオンオフボタンを押そうとしてウッカリ触れて曲がスキップしてしまう事のほうが多くタッチセンサーではなくノブで操作するか無くてもいいかなと思った。
FXは使いやすく各チャンネルにフィルターが付いているのでFXかけつつフィルター使うと何かDJやってる感が出てよい。
オーディオインターフェースにDVSのキーが付いている場合MCX8000をSERATOで4CHデッキとして使えないのでDVSのライセンスは別に購入する必要があります。
総評
ワケ合ってスタンドアローンの機能が使えていませんし大満足とは言えませんがそれでも買って良かったなと思います。マウス操作でなくノブやパットでSERATOの機能が使えるのは凄くありがたい。液晶画面のおかげでPCを見ることなくプレイできるのも大きいです。
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