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Vol.7 浄閑寺
東京へ行った。
都電荒川線で早稲田から三ノ輪橋まで。
車内の前方から東京スカイツリーを望む。曇っていて霞んでいたがこれもまた乙である。
榮法山浄閑寺へ足を伸ばす。吉原で働く遊女が葬られた投げ込み寺として有名である。
そこには、「ひまわり地蔵」という地蔵も建っている。周辺の山谷の日雇い労働者のシンボルとして建立された。
ところで、某新聞で女性大学院生/女性研究者のハラスメント被害の記事を目にした。
女性研究者が指導教員や上司、先輩からセクハラ・パワハラを受け、被害を相談するも、同僚には「自らが不利になる」と諫められ、大学の相談機関からは満足する対応をしてもらえず、泣き寝入りすることが多い。
このような形で、大学院生のハラスメント被害が明るみに出ることは、重要である。しかし、ハラスメントの被害は女性に限ったことではない。すべての大学院生/研究者が被害者/加害者になる恐れがある。
ハラスメントによって研究や研究者の夢を断念した研究者の卵は数多であろう。そのような人を供養するものができたら、どれほどの無念がはれようか。
不謹慎ながら、寺からの帰り道で考えてしまった。