絶滅危惧種とたべもの
1.たべものが絶滅危惧種になる
先日、国際自然保護連合がまとめるレッドリストに、
絶滅危惧種として『マツタケ』が加えられたそうです。
マツタケが絶滅危惧種に(NHKニュースリンク)
ヒトが消費するたべものを、野生動物という側面から見ると、
今回のマツタケだけでなく、太平洋クロマグロ、二ホンウナギなども
絶滅危惧種として指定されています。
今回は、
・絶滅危惧種とは何なのか
・絶滅危惧種に指定されているたべものとの付き合い方
について、考えていきたいと思います。
2.絶滅危惧種とは
絶滅危惧種は、人為的な影響により大幅に数を減らすこととなってしまった生物種の事を指しています。
そして地球上からいなくなってしまう危惧度によって分類されます。
参考:環境省レッドリストのカテゴリー(環境省リンク)
すでに絶滅してしまった種などの絶滅種に加え、将来的に絶滅の恐れがある種が9段階に分類されます。
(国際自然保護連合が決めている分類と環境省の分類は微妙に違うようです。)
調査方法はフィールドや対象種によって変わってきますが、
国や県などが専門家と協力して、過去のデータと比較し決めています。
例:個体数の減少が、10年間または3世代のうちに90%になったら深刻な危機...など
3.数を減らしているたべものとの付き合い方
生物が数を大幅に減らすのは、ヒトによる乱獲が原因のこともありますが、
生息地の減少、気候変動、外来種による個体数減少なども関わっているため、ただ消費を控えれば解決する問題でもありません。
また、極端に消費を控える行動は、
それを生業としている人の収入源を奪うことにもなります。
種によって異なる、減少している原因を探り、
その原因に合った生息地の回復などの活動を進め、ヒトが消費する分は養殖などで賄えるように研究を進める。
そして消費者は、
・たべものがどこから来たのかを気にしてみるようにする
・代替品を積極的に消費するようにしてみる
・保全活動を積極的に行っている企業を選び消費する
・たべものの廃棄が出ないように必要な分だけ消費する
これらのことに気を付けて生活するだけでも、
たべもの、そして野生動物を守ることにつながると思います。
4.まとめ
とは言っても、何か行動に移すことはとてもハードルが高く感じると思います。
まずは、目の前にあるたべものを残さないようにする、など簡単にできることを気をつけるだけでも、私たちが未来でも美味しくご飯を食べ続けられることに繋がると思います。
5.参考資料
・日本国内の調査・モニタリング状況について(環境省リンク)
・国際自然保護連合のレッドリストや活動について(IUCNリンク)
・世界の野生動物のレッドリストについて(WWFリンク)
読んでいただきありがとうございます。
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