自分の原体験を自覚している人は、強い。
昨日、KADOKAWAさんの新事業『brand new ME!』のオープニングイベントに参加した。
名古屋在住のPRの大先輩、わんちゃんが登壇するって言うだけで秒で申し込んだので、しょーじき言うと、何のテーマのイベントなのか?行くまで知らなかった(;'∀')
会場で初めて知った『brand new ME!』のコンセプトは、「40代・50代から選ぶ新しい生き方=ライフシフト」。
え、それ大好物なヤツやん・・・!
ゲストスピーカーのお話から、いっぱいインスパイアされたので、皆さまにもお裾分けしますね!
原始体験がライフワークのヒント
人生100年時代。我々は80歳まで働く必要があるらしい・・・
となると、やりたくないことより、やりたいこと。生きがい・やりがいを感じることを仕事にした方がいいよね。
予防医療・栄養コンサルタントの細川モモさんのお話に、「自分の原始体験がライフワークのヒントになる」という話があった。
モモさんの場合は、10代後半でご両親のガン闘病を経験されたことが、現在の予防医療や女性と次世代の健康増進事業に繋がっているそう。
実は心理の仕事をメインにしていた数年前まで、原体験(私の言葉で言うと「原体験」なので、ここからはそう表記させて頂きます)を明らかにして「本当にやりたいこと」を見つけるサービスというのを提供していた。
なのでモモさんのお話には共感しかないし、自分の根っこが何かを自覚している人としていない人とでは、芯の強さや情熱が違うことも体感している。
たいていの人は、ちゃあんとその仕事や生き方に繋がる原体験を持っていて、知らずにそれを生かしていたりするんだけどね。
ただ自覚しているかしていないか。
この違いが大きくて、自覚することによって揺るぎない土台が出来る。
私の原体験
じゃあ私の原体験が何なのか?って話だけれど。
それは、「長男の出産」。
今でこそスクールカウンセラーなんて子ども相手の仕事をしている私だけれど、長男を16年前に産むまでは、ずっとずっと子どもが大嫌いだった。
もっと正確に言うと、自分のことを「親になる資格がない人間だ」と思って生きてきたので、子どもに興味関心を持つことがなかった。
さらに遡るけれど、10代の頃、私は重度の拒食症だった。
それが母子関係の歪みから来ると知ったのは、体重の増減や異常な食生活が一通り治まってから。
親の言動が子どもに与える影響というのを、文字通り自分の身を通して嫌というほど知っていたので、私みたいに不完全で自分のことしか考えられないような人間は、親になってはいけないと思った。
私の母は、虐待していたわけでもネグレクトしていたわけでもない。
ただ愛情の形が、私が求めているものと違っただけだ。
そんなちょっとしたボタンの掛け違えで、私のような骨と皮だけの化け物のような人間が出来上がってしまう。
「親になるのがこわい」と思った。
それでも34歳で長男を出産したのは、批判を恐れずに言うならば、消去法だった。
もし今回子どもを産む機会を自ら手放したら、もう2度と妊娠しないかもしれない。
「親になるのがこわい」と言いつつ、子どもを持たない人生を選ぶ腹も括れていなくて、迷いながら子どもを産んだ。
でも、そこで来てくれた長男が、私のすべてを変えてくれた。
すべては子どもへの恩返し
「自分の子が生まれたら変わるよ」どれだけ周りから言われても、「私だけは絶対に変わらない」と頑なに拒否をしていたのに、あっさり手のひらを返したように「子どもがかわいい!」と思うようになった。
なんなら自分の子どもどころか、世界中のすべての子がかわいい!!
元から「いい母親」になれるなんて思っていない。
感情的に怒鳴りつけることも理不尽に怒ることもあった。
それでも長男は、私を慕ってくれた。
ママ、ママ。
どれだけ邪険に扱っても、私を慕い私だけを見て真っ直ぐに求めてくれる存在に救われたことか。
「親になる資格がない」なんてのは、自分の思い込みだったと知った。
その時に思ったんだよね。子どもってすごいなあって。
ただそこに居るだけで、私のような頑固な大人の価値観を根こそぎ変えてしまう。まるで光のような存在なんだな。
いや、子どもだけじゃない。
すべての生きとし生ける人が、そういう無限の可能性を持っている。
私はそれを、長男に教わったから、気付かせてもらったから
今度は私が伝える側になろう。
それが、かけがえのないギフトをくれた長男に、私が出来る恩返し。
ここが、私のすべての活動に通じる、揺るがない原点です。
伝えたいのは「あなたの素晴らしさ」
今、PRの仕事をしているけれど、私がこの仕事を通して一番伝えたいと思っているのは、「人の価値」。
PRは、認知や集客や売上や、様々な経営課題を解決することが出来るけれども、それが私にとって突き動かされるような原動力になるかというと正直そうではなく、私にとっての原動力はいつだって「人」。
表面的には商品やサービスの認知を広げるものだとしても、それらも結局は人が生み出しているもの。
商品やサービスの価値を伝えることは、イコールそれを生み出した「人」に光を充てることだと思っている。
なぜ自分がそれをやるのか?
なぜ今それをやるのか?
他の誰か任せにするのではなく自分がやる理由はなんなのか?
ヒアリングでそんなことを掘り下げて聞くのも、原体験のパワフルさを自覚しているからなのかも。
ちなみに私自身も、自分で自分の原体験を見つけたのかというとそんなことはなくて、人に掘り下げてもらうことで見つけたものです。
人は誰しも、自分のことが一番見えない生き物だからね。
自分の原体験を見つけるのも、自分の価値や強みを伝えるPRも、第三者のプロにお任せすることを薦めます!
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