川っぺりムコリッタをみてきました。
自転車旅行の間で見てきました。長岡Tジョイです。映画館でただただ台風をやり過ごしたんです。
さて、映画の内容はというとですが不遇な主人公が社会とのつながりを取り戻すような映画です。主人公は松山ケンイチ。相変わらずの毛量だな、と思ってたらムロツヨシが出てきました。
何を隠そうムロツヨシはそんな好きではないのです「あまり出てこないでほしいな」と思いながら見てました。豪華俳優陣は続きますがあとは満島ひかりが出てくることだけ触れておきましょう。
見どころは松山ケンイチこと山ちゃんの心境の変化のあたりです。最初はムロツヨシこと島田さんをうざったく思いますが仲良くなります。その島田もただの優しいおじさんではなくおそらく過去にキズを持っておるというようなところが少し違うところではないでしょうか?
本映画を見て「他人から見たらあまりいい場所でなくても人によってはそれが最良で幸せなこともある」みたいなことを思いました。しかしこの理解はおそらく映画の本筋から少し離れているかもしれません。この映画を見た後に原作の方も買って読みましたが。重要なセリフがあったのに思い出せませんでした。映画で言うとパウダーにしてる最中に南ちゃんに山ちゃんが言ってたセリフです。ニュアンスは近かったと思うのですが。
本筋で伝えたい話というのは劇中でも話していた「小さい幸せを大事にする」だと思う。形の違う家族のような繋がりが確かに尊いと思わせる映画でした。
そして久しぶりに悪かった点が際立って見えました、劇中南ちゃんの家族に一度主観が移ります。急になんだ?となりますし、やたら埋葬に詳しいタクシー運転手が出てきたり唐突で違和感があります。
極め付けは遺骨でオナニーする描写がいきなり放り込まれます。急にこんなサービスされても勃起できません。原作は骨を食べるだけだったと思います。これをよりショッキングにしたかったのでしょうか?個人的には「満島ひかりの事務所が条件でも出したんかな」とさえ思いました。
原作者の設定では何かあったのかもしれません、このエピソードの前に南ちゃんは大抵の人が引いてしまう発言をします。しかし、それが物語のどこか伏線にもならないし何ならなくてもいいです。この、南ちゃんはなんだったんでしょうか?山ちゃんが恋焦がれた人程度で終わってよかった気がします。
原作だと、この辺り何か重要な描写があるのだろうと睨んで帰りの新幹線で一気に読みました。結果映画で触れられていない箇所はなく、情報は出揃っていました。終始謎の女です。
原作の話として細かい発見はありました。鑑賞中に気づきませんでしたがメインじゃないキャストがきっちり視線を送ったり、物に関して実はこだわっているだろう描写がありました。宇多丸みたいに何回か映画を見たくなる気持ちもわかりました。
最後にまとめですが、没入するまでに少し時間がかかりましたが面白かったです。しかし話のフォーカスを山ちゃんと島田に絞ってほしかったなぁ、と思いました。南ちゃんはあんな時間使わなくてよかったと思います。というわけで今回の映画は8点ですがね。
今年の終わりにキチンとランキングを書かないといけませんね。怪獣とか3名よりかは面白いんですけど多分それより点数低く書いてそう。
ただ調べるのは面倒なので今はそのまま。