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SABAKAN を見た

今月も視聴して参りました。何は無くとも見たい映画はないんです。映画に対するアンテナなんか全く広げてないから何を見よう?で少し時間取る結果になってしまいました。

ぼけ〜っと眺めてたら最近の邦画ってどうも外国っぽい映画に毒されすぎてません?バイオレンスアクションとか、TANGとかなんかもう予告編だけでウンザリする出来だなと思ってしまいます。そんな中で眺めてたら草彅剛と竹原ピストルが出てたので見に行きました。散々言いながら可愛い女優が出るから見る、っていうのと原動力が同じになっていることについては目を瞑ろうかと思います。

舞台は昭和の初期です。最近のエンタメ作品は若人を置き去りにしているのか、監督が作りたいものをただただ作れるようになったのかはわかりませんな。とにかく序盤は、昭和の終わりの晴れやかなイジメやらモラルの低さを見さされます。この映画の中盤で出てきたヤンキー描写は本当に嫌でした。「なんてこいつらは酷いことをするのか!」と思って何回かスクリーンから目を逸らしてしまいました。
最近になってわかったのですが、この子供の残酷さやヤンキーは想像力が足りないのです。とある芸人がラジオで言ってたのですが、刑務所みたいなとこでネタをやると殴ったり叩いたりするところで笑いが起こりやすいそうです。そう、意味をかけたり伏線を張られても分からないのです。彼らはぱっと見主人公サイドに酷いことをしますが本人に多分そういう認識はないです。「今僕たちは面白いことをしている」と言った心理状態なんだと思います。

まぁ、そういった描写の後にとあるきっかけで主人公サイドが冒険に出るわけです。にしても竹ちゃんがタフです。こいつカッコ良すぎます。同級生の心無い言葉にも屈しないしヤンキーとも戦います。おそらく監督の幼少期の実話なので色々と脚色されているとは思いますがすごい真っ直ぐでいい奴です。心無いクラスメイトの顔面に鉄拳をぶち込みたい衝動にもう駆られてます。この冒険のパートが主題かと思っていたのですが、どうやら過程にすぎないようです。結局竹ちゃんが友達が欲しかったことを描写しているだけです。
この件があった後、共通の思い出は結束を強くします。つまり2人で悪さ(みかん強奪)もするわけです。みかん畑の内田のおっさんなんですが足が遅すぎでした。久ちゃんに「諦めるな走れ〜」みたいなことを言ってましたが、むしろジジィが走れ!と思いました。なお、この内田のおっさんは終始いいジジィです。登場時から「何も怒ってないじゃん」と思いました。多分怒ってなかったんじゃないでしょうか?

終盤、ようやくタイトル回収したかと思ったら竹ちゃんの母親に死亡フラグが立ちます。もう、カップケーキ、気になりながらの自転車、踏切、、、、
「あぁ、死ぬな」からの死亡です。もうやだータケちゃん、、、この辺からもう落涙です。もうダメだって卑怯だよ、絶対泣いちゃうよ。だって、タイトル回収するあたりから感情的にはもう竹ちゃん一家と家族ぐるみの付き合いしている気分なんだもん。
最後の電車のシーン、まぁ当然サバ缶で回収してくるんだけど内田出てくるのよ。もう内田、、、、シーン少ないけどいい親父なのよ内田。これ書いてる時も泣きそうになっちゃった。「酸っぱいのを選んで持ってきた」とかまじ勘弁だよ。おじさんは結構泣いてるんだけど竹ちゃん一切泣かないの、だって監督にとって強さの象徴みたいなのかもしんないな。
その後の竹原ピストルも最高にいい親父だった。あと帰りのチャリの上で何気なく歌う歌が上手すぎてね、、、

文字数が1500に至りそうなので、ここいらで。
最初は適当に見に行ったので、頭の作文に自転車修理の件が入ってるのに気づかないくらいの集中力でしたが、いつの間にか集中していました。
悪いところも、そういう演出だと思えばそう思えるし。なんだかわからないけど、今年見た中で一番だったのは間違い無いかと思います、
まぁ、10点ですよ。
多分今年はこれ以上出ないでしょう。


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