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「世界の絶景」 12. ニュージーランド南島の国立公園  その1.アオラキ・マウントクック国立公園

 アオラキ・マウントクック国立公園は、標高3000mを超える19のピークと多くの氷河によって形成されており、ニュージーランド最高峰のマウント・クック(標高3754m)や世界一の星空で有名なテカポ湖など、さわやかなアルプスの魅力を満喫できるスポットだ。
 アオラキはマオリ語で「雲を突き抜ける山」という意味で、その壮大な自然景観は訪れる価値がある。


1.  マウント・クック

 クック山(またはアオラキ)は、かつての標高は3,764メートルだったが、1991年の山頂崩落により10メートル低くなり、その後さらに厚い氷が崩壊して2014年に標高3,724メートルとなった。
 マウント・クックという英名は、太平洋に3回の航海を行い、ニューフンノ島とニュージーランドの海図を作製したイギリスの海軍士官ジェームズ・クックに由来し、また、「アオラキ」とはニュージーランドの先住民族マオリ・ナイ・タフ族の言葉で、「雲の峰」という意味に由来する。

手前の山に遮られてクック山の全貌は撮れなかった

2. デカポ湖

 マウント・クックを散策した後、約1時間半でテカポ湖に着いた。
世界遺産級の美しい星空で有名な「デカポ湖」。雪を抱いた山々に囲まれ、深い青色をした神秘的な湖だ。
ミルキーブルーの澄んだ湖畔にたてば、南アルプスの雪をたたえた美しい山々が見えた。

南アルプスの山々

3.善き羊飼いの教会

 この湖の畔に石造りの小さな教会があった。
「善き羊飼いの教会」という、この教会は美しい湖と山々の絶景を背景にしたフォトスポットとして有名になり、ニュージーランドで最も撮影されている場所となったそうだ。
 この教会が建てられたのは、およそ80年前だというが、それ以上経っているような趣が漂っていた。
 その訳をガイドが説明してくれた。
   『この教会が建設される際、テカポのキレイな景色の中に真新しい建
   物が建つと景色の中に浮いてしまい、景色と教会お互いがお互いの良
   さを消し合ってしまう。
    そう考えた建築家は、極力テカポの景色の中に同化するように、レ
   ンガとしてテカポ湖周辺の石を用い、汚れは敢えてキレイに落とさず
   にそのままの状態で使用したのです」。

善き羊飼いの教会

 教会内部には大きな窓があり、湖とアルプス連峰を一望できる幻想的な景色が広がっていた。

教会の窓はまるで額縁のようだ

 この神聖な場所では、信仰心や霊的な感覚を強く感じた。
「善き羊飼いの教会」しいう珍しい名前についてガイドは、
  『教会の名前は宗教的にも重要な意味を持ち、はじめの入植者が羊飼い 
  として働いていたことを称えています。教会のすぐ隣には牧羊犬の像も
  あります』。

牧羊犬の像

 テカポ湖と善き羊飼いの教会は、美しい自然と歴史的な建造物が調和した素晴らしい観光スポットととして訪れる人を魅了していた。


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