日本の四季_盛夏の候 一泊二日編その2 鳥取・砂丘と大山山麓の旅
1.鳥取砂丘の夕日
■砂の世界が広がる鳥取砂丘
鳥取砂丘は、鳥取市の日本海海岸に広がる代表的な海岸砂丘だ。
山陰海岸国立公園の特別保護地区に指定されており、南北2.4 km、東西16 kmに広がる。
1955年に国の天然記念物に、2007年に日本の地質百選に選定された。大山と並んで鳥取県のシンボルの一つとされている。
8月7日午後7時、真っ赤な夕日が西の彼方に沈み始めた。
茜色に染まる空と夕日を眺めながら、ゆっくりと時間が過ぎていくのを感じられる贅沢な時間を過ごす人々の姿を撮った。
2.鳥取砂丘の朝の空
■すがすがしい砂丘の朝
8月8日3時40分、鳥取市内のホテル出発。砂丘の入口に着いたのは4時過ぎだった。真っ暗な砂の登山道をヘッドライトで足元を照らしながら上った。
砂に足をとられヨタヨタしながら悪戦苦闘の末、漸くカメラポイントにたどり着き、一枚目のシャッターを切ったのは5時17分だった。
十分後、少し移動すると空に流れる雲が水族館の魚のように見えた。丁度、通りかかった二人連れをシルエットにシャッターを切った。
4.砂丘の風紋
■風と砂と光が織りなす芸術
鳥取砂丘の魅力の一つは、風で砂が動くことによってつくりだされる砂の芸術作品に出会えることだ。
風の強さや方向、自然の力によって絶えず形を変える砂丘。風紋や砂廉、砂柱など自然が生み出す芸術はカメラマン必撮の風景だ。
4.木谷沢渓流
■渓流美を肌で感じる木谷沢渓流
大山の地下水などの湧水が、ブナ林が広がる豊かな山麓で濾過され、清らかな水となって流れる木谷沢渓流。
散策道から森に入り歩くこと数分、巨木が生い茂り、川のせせらぎや鳥の声しか聴こえないような別天地が目の前に現れた。
水煙を立てながら流れる清流、苔むした岩…。木々の深い緑に囲まれ、奥大山の自然の力強さや渓流美を肌で感じた。
5.豪円山のろし台
■旅するカメラマンの穴場
旅するカメラマンの穴場で知られる「豪円山のろし台」。
豪円山スキー場を背に丘を歩いて5分、振り向いたそこには雄大な大山北壁を抱く高原の緑と、爽やかな青い空のコントラストがあった。