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20.ケニア
アフリカ大陸の東側に位置する赤道直下の国ケニアは、雄大な自然の中で日夜生死のドラマを繰り広げる野生動物の王国だ。
国土の大部分は、標高1100m - 1800mの高原となっているため年間平均気温が19℃の乾燥した高原サバンナ地帯であり、動物が群れをなして生活している。
Big5(ゾウ、ライオン、ヒョウ、サイ、バッファロー)を求めて、広大な草原を駆けめぐるケニア・ワイルド・サファリの旅に参加した。「サファリ」という言葉はケニアで生まれ、スワヒリ語で「旅」を意味するという。
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1.ナイロビ(Town No33)
ナイロビは、ケニアの首都であり、東アフリカ最大級の都市である。
赤道に近い国ではあるが。標高約1,795メートルの高地に位置するため。気候は、年間を通じて比較的温暖で、大変過ごしやすい。
経済・政治の中心地でありながら、都市のすぐ近くに豊かな自然が広がるのもナイロビの魅力だ。
ナイロビを訪れると、市街には近代的な高層ビルが立ち並び、ビジネスの活気に満ちていた。
一方、野生動物を身近に感じることが出来、都市と自然、伝統と近代が融合したケニアの文化や人々の活気に触れることができる場所だということを実感した。
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2.ナイロビからアンボセリ国立公園
トヨタのハイエースを改造したサファリカーに乗ってナイロビを出発し、ジラフ・センターを訪れた後、アンボセリ国立公園へと向かった。
■ナイロビの街並み
出発の前にナイロビ市街を眺めた。
そこには高層ビルが立ち並び、活気に満ちた都市の雰囲気が広がっていた。アフリカの中でも発展した都市のひとつであり、モダンな建築と自然が共存する光景が印象的だった。
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■道中の露店
ナイロビ市内のホテルを出て十数分走ると、周りの風景は一変し、道沿いには多くの露店が並んでいた。素焼きの壺や木彫りの置物など、現地の工芸品が色鮮やかに並べられている。地元の人々の営みが垣間見える風景だ。
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■ジラフ・センターでのふれあい
ナイロビ郊外にあるジラフ・センターに立ち寄る。ナイロビ市街からわずか18Km弱という近くにありながら市街地で感じた活気や喧噪はなく、緑豊かな自然か広がっていた。
ここでは、絶滅危機に瀕するロスチャイルドキリンに間近で出会った。
キリンの出した舌に直接餌をあげるというめずらしい体験もした。
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■アンボセリ国立公園へ向かう道中
アンボセリ国立公園へ向かう道を進む。途中、道を横断する牛やヤギの群れに出会いめざす国立公園が近いことを知った。
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間もなく遠くにキリマンジャロの雄大な姿が見えてきた。青空に映える雪を頂く山は、まさに圧巻の光景だ。
アンボセリ国立公園は、このキリマンジャロを背景にした絶景が楽しめることで有名である。
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■アンボセリ国立公園到着
公園の入口に到着すると、伝統的な衣装を身にまとったマサイ族の人々が迎えてくれた。彼らの華やかな衣装と独特のダンスが旅の気分をさらに盛り上げる。
ナイロビからアンボセリ国立公園への道のりは、都市の喧騒から始まり、自然とのふれあいを経て、壮大な景色へと至る魅力的な旅だった。
これから始まるサファリの冒険に胸が高鳴る。
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3. アンボセリ国立公園(Town No34)
■キリマンジェロと動物たち
ゲートをくぐるとそこには、タンザニアとの国境を超えたキリマンジャロの雪を頂いた姿がはっきりと見え、その裾野に広がるサバンナを悠然と歩く象の姿があった。(詳細は次の埋込みをクリック)
■マサイ族の暮らし
公園周辺に点在するマサイ族の村を訪れた。
真っ赤な布をまとった彼らは、長い槍を手にしながら私たちを迎えてくれた。独特のリズムで踊る「アダム・ジャンプ」に誘われ、一緒に跳ねるうちに、不思議と心が解き放たれるようだった。
彼らの住居「エンカジ」は、泥と藁で作られたシンプルなもの。しかし、そこで暮らす人々の目は力強く、生きる喜びに満ちていた。都会の便利さとは無縁の生活だが、自然と共に生きる知恵が詰まっている。
(詳細は次の埋込みをクリック)
4.マサイマラ国立保護区(Town No35)
マサイマラ国立保護区は、ケニア南西部に広大な草原が広がるアフリカ屈指の野生動物保護区で、野生動物の生息数ではケニアでも随一という。
どこまでも広がる大草原の景色は、動物観察を抜きにしても感動的な光景だが、大型の野生動物であるライオン・ゾウ・キリン・チーター・シマウマ・ヌーなどの宝庫と言われている。
ここを訪れた目的は、憧れの『ムパタ・サファリ・クラブ』 に宿泊して、バルーンサファリとゲームドライブを体験することだ。
■ムパタ・サファリ・クラブ
ケニアNo.1の野生動物の宝庫、マサイマラ国立保護区に隣接したオロロロの丘に建つ『ムパタ・サファリ・クラブ』
「アフリカを全身で感じとり、自分の言葉で環境を語ることが出来るようになること」をテーマに運営しているこのクラブは、作家や俳優など著名人、文化人に愛されるケニア初の会員制サファリ・ロッジとして1992年にオープンした(現在は会員以外も宿泊できる)。
フロントやレストランのあるセンター搭を中心に23部屋のコテージが、鳥が羽を広げたかのように左右に広がっている。
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この素晴らしいロッジに3日間滞在して、バルーンサファリとゲームドライブを思う存分楽しんだ。(詳細は次の埋込みをクリック)
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夕暮れ時、広大なサバンナを染めるオレンジ色の光を見つめながら、この旅がもたらした感動を噛みしめた。ここでは、動物たちも人間も、すべてが自然の一部として生きている。
サファリカーが再び走り出し、サバンナに別れを告げる。マサイマラの大地に刻まれた命の鼓動が、私の心にも深く響いていた。