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世界の街角」 5.ペルー 5.4ウルバンバ(Town No10)
■クスコからウルバンバへ
クスコからマチュピチュへ行く中継地点となる美しい街・ウルバンバ。
アンデス山脈の麓・ウルバンバ川の恵みに育まれた渓谷「聖なる谷」にウルバンバの街がある。
クスコが標高3400メートルと高地なのに比べて、ウルバンバは標高がクスコより600メートルほど低い位置にあるため高山病になりにくく身体も楽という事から、マチュピチュへの前泊地として人気の街だ。
クスコを出たバスは、標高を徐々に下げながら、約50kmほど移動すると、東西に細長い谷が30kmほど続くウルバンバ谷に到着する。
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■ウルバンバ
人口は約5万7千人のウルバンバは、クスコ県に位置し、インカ帝国の「聖なる谷」として知られるウルバンバ谷の中心地の一つである。
谷沿いにアマゾン川の源流でもあるウルバンバ川が流れ、マチュピチュを通り、アマゾンの大河に合流する。
チチカカ湖が発祥のインカ文明は、ウルバンバ谷の肥沃な土地をうまく利用することで、南米大陸の広大な地域を支配する「力」を得たという。
まさにインカ帝国にとっての中枢「聖なる谷」と呼ばれるようになった所以だ。
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■ウルバンバからマチュピチュへ
翌日はバスで移動し、オリャンタイタンボ駅から列車に乗り、マチュピチュ村へ。
ウルバンバ川に沿って走る列車の窓から、アンデス山脈を眺めながら列車に揺られる。まさに南米旅行の醍醐味だった。
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