見出し画像

日本の四季_初秋の候          その1.滋賀


1.ぶらっと五個荘まちあるき

 東近江市五箇荘地区で毎年九月下旬に行われる「ぶらっと五箇荘まちあるき」。

昔の街並みが残る五個荘

 この地区はてんびん棒を肩に担ぎ、全国を飛躍した近江商人のふるさとだ。現在でも白壁や舟板堀の土蔵が残る町並みや、広大な敷地を持つ近江商人本宅など歴史的景観を見ることができる。
イベントでは江戸後期から大正時代の衣装を身にまとった「近江商人時代絵巻行列」や、普段非公開の近江商人旧宅や寺宝を展示する「ぶらりまちかど美術館・博物館」といった催し物が開催される。

近江商人時代絵巻行列の一コマ

2 秋の湖西を撮る

①桂浜園地の彼岸花

 秋の彼岸頃に咲くことからその名がついたというヒガンバナは、高島市内でも湖岸や田のあぜ道などで見ることが出来る。 
 中でも、広範囲にわたり群生している場所が今津町の桂浜園地だ。群生する様子は、まるで真っ赤なじゅうたんを敷いたよう。
 九月中旬から下旬にかけて、彼岸花が琵琶湖を背景に美しく咲き乱れる。朝日を浴びて咲く彼岸花は、幽界の入口を見ているような不思議な光景だ。

湖岸に咲く彼岸花

②箱館山麓のソバ畑

 桂浜で彼岸花の撮影を終えて、箱館山麓のソバ畑へ向かう。
 桂浜園地を出て、国道27号線を北へ約1.5㎞進み、今津町役場前交差点右折して、県道4号線に入る。そのまま東へ約3㎞進むと、箱館山麓のソバ畑が見えてくる。 
 箱館山麓では、毎年九月下旬から十月上旬にかけて、真っ白なじゅうたんを広げたような白そばの花が咲き、白い花と青い空のコントラストが今津の秋を演出している。

③箱館山のコキアパーク

 箱館山のコキアパークは、びわこ箱館山の一部で、標高680mにある関西最大のリゾートパークだ。
 コキアは、ふわふわした愛らしい植物で、夏はライトグリーン、秋は真紅に色づく。コキアパークでは、八千本のコキアが斜面に植栽され、山頂から見下ろすと、まるで絵画のような風景が広がる。

いいなと思ったら応援しよう!