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プレハブ小屋をお菓子工房に!菓子製造許可取得までの道のり① ~0から1を作る力~
現在私は、自宅の庭にあるプレハブ小屋を、菓子製造許可付きの工房にしようと動いています。
先日、旦那さんと作業をしていたときに、
『今自分達がやっている経験って、実はかなり貴重なのかも?!
これをまとめたら、自分の工房を持ちたいと思った人の参考になるのでは?!』という想いがふと湧いてきて、それをまとめる為にnoteの投稿を始めました。
自分の工房を作ることにしたいきさつ。
前回の投稿にも書いた通り、私は2019年に開業届を提出しました。
開業当時は何をやるのかハッキリとは決めていなかったものの、家の近くのシェアキッチンを紹介してもらったこと、焼菓子の工房でアルバイトを始めたこと、その前も料理教室をやったり食に関するワークショップをやっていたこと、そしてなにより、『自分が作ったものを販売したい。』という想いがあったことなどから、気がつくとマルシェに出店したりして作ったものを販売するようになっていました。
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結婚をきっかけに、4年間住んだ街を離れることに。
私は当時、まだ結婚はしておらず、旦那さんと同棲する形で一緒に住む様になりました。そして去年、結婚。
元々旦那さんが住んでいたアパートに私が転がり込む形で暮らし始めたので、お互いに自分の仕事を始めたこともあって段々と部屋が狭くなり、限界になってきていました。
そして旦那さんの仕事の現場がかなり近くなる。ということと、家賃と家の広さなどからもう少し田舎の方に住みたい。という旦那さんの意向だったのですが、一番の問題は、『シェアキッチンが近くに無いこと。』でした。
引っ越す前の街では、場所柄イベントが多く、マルシェ等もよく開催されていて、私もちょこちょこ出店したりして、気がつけばご縁が自然と広がっていく形でお仕事が増えていっていたところで、これから益々仕事が楽しくなっていきそうな時期でした。そんな中、お菓子を作れなくなる。というのは、自分のこれまで作り上げてきた大きな楽しい世界が無くなる。ということで、致命的なことでした。
働いていたバイト先も通うことが出来なくなるので、私は一旦、全ての仕事が出来なくなってしまう。
これらのことから、私はなかなか引っ越しに前向きになることが出来ず、そこからどんどん月日が流れていっていました。
旦那さんが見つけたのが、庭に小屋のある一戸建てでした。
旦那さんは職場が遠いのと部屋の狭さにかなりストレスを感じていました。
なので私も、いつまでも何も動かないのも限界だと思っていた時、旦那さんが今の家を見つけてきました。
『この家、庭にプレハブ小屋がついてるけど、ここを工房にすればいいんじゃない?しかも庭にある小屋なら、それほどお金もかからずに作れるのでは?!』
そう、賃貸で、お庭にプレハブ小屋がついてる!!
断る理由はありませんでした。
何故なら、一番ネックになっていた、工房問題が解決してしまうのだから。
ただし、大家さんと不動産屋さんがOKを出すかどうか?
そこが、私達の大きな決定打でした。
そして、不動産屋さんに確認してみたところ、なんとOK!
内見の時には、大家さんも来てくださって、とてもスムーズにお話することができ、あっという間に引っ越しが決まっていきました。
私が気になってる事、それは先立つもの
引っ越しと同時にぽっと沸いてきた工房作りの計画ですが、正直、工房を造るために貯めてきたもいません!
私も、実際に工房を造った人の見学会にも参加して、工房を造るのにどれくらい必要なのか?も知っている。(私にはたまげる金額でした!)
なので、旦那さんにその不安を伝えてみたところ、
『プレハブ小屋なら水道もガスも、分岐すればいいだけだから工事もわりと簡単。だし、外配管だろうからコストもそれほどかからないで出来ると思う。』とのことでした。
ま、まじ〜(*´ω`*)
それならばいいかも?!
というかおそらく、こんな庭に小屋があるなんて、なかなかない!!
であるならば、や、やってみますか!?
引っ越すことを決めて、約1ケ月半で引っ越し!
そこからは怒涛のごとく過ぎていきました。
バイト先の上司に報告。
これまで自分のお菓子の仕事で関わってきた人への報告と今後の相談。
SNS等で、これまで関わってくれたお客さんへも連絡。
引っ越し前最後の販売をどうするか考える。
残っている販売。
忙しかったバイト。
仲良くしてくれた人たちと遊ぶ。
私が引っ越す前にやり残していたことをやる。
こうして、最後は沢山の人から花束を貰って、惜しんでもらい、4月中頃、無事に今の家へ引っ越してきました。
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まさか自分の工房を作る時が来るなんて!
私が引っ越す前の街で使っていたシェアキッチンでは、何人もの食の仕事をしている人たちが使っていました。
丁度私が引っ越す1年程前から、何人かの人が、自分の工房を持つ。という新しいステージに進み始めた頃でした。
私は、仲間が卒業と共に新しいステージに進むことに対して、不思議と嫉妬することも無く、むしろその姿を自分の目で見られること自体に喜びを感じていました。
個人で仕事をするようになったからこそ、このような景色を見ることが出来るようになったのだなぁ。って。
そんな風に思っていたら、まさかの次は自分の番!
自分で工房を持つなんて、自分にはまだまだ先だと思っていたのに、案外と引っ越しということで一気に進み始めることになったのです。
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最後の製造を終えた日に、感謝と共に。
『自分で工房を造る。』と言っても、皆それぞれ与えられた条件が違うので、値段も、規模も、工程も、千差万別。
私がシェアキッチンの卒業の前に、自分達の工房を造った人は2組程ありました。ですが、一組は購入した自宅を増築する。という形で工房を作り、もう一組は工房兼店舗を作る。という形で独立していきました。
そして私はというと、自宅に既にあるプレハブ小屋に、ガスと水道を引いて工房を作る。ということをやろうと進めています。
私が一番思ったのは、
工房を作る。と言葉にすると同じでも、それぞれ持っている条件が違えばやっぱりそれぞれ違うものが出来るのだなぁということ。
だとしたら、私の工房が出来るまでの経験も、貴重で面白い体験のはず!
きっとこれから自分の工房を持ちたい人の参考になるはず!
だったら、私は私の見えている場所から、この見えているものを発信していこう!
ということでした。
『よーし!これから工房を作るぞー!!』
と思っても、
『じゃぁ一体何から始めるの?!』
というのは誰しも思うはずです。
ガスは?水道は?シンクとか、重機は?どこに頼めばいいの?
などなど、本当に知らないことが沢山!
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勿論、私が体験している事、見えていることしかお伝えすることは出来ませんが、『自分の工房をもちたい』『自分の作ったものを販売したい』と考えている人が、私のnoteを読んで、少しでも自分の中のハードルが下がったら嬉しいです。
こんな風にすれば自分でも工房が出来るんだ!
案外お金をかけずに出来るかもしれない!
こんな方法でも許可を取ることも出来るんだ!
って(^^)
私がシェアキッチンを借りて一番思っていたこと。
それは、食品を作って販売してお金を頂くことって、0から1を生み出すことが一番大変なのではないかということ。
だけど私の場合、シェアキッチン という方法で0から1がすんなり出来ました。だから私も、0から1を作る人の力になれたら。
そういう想いと共に、工房作りを始める前から出来るまでの記録をnoteをまとめていきたいと思います。
食関係のお仕事をしたいと思っている人、食以外にも自分で0から1を作ろうとしている人の力になりますように!
それでは!