Kae

子供のころから妄想が大好きでした。大人になるにつれて好きなことを諦めていました。ある人の「学生時代にやり残したことを今、やっている感じ」という言葉を聞いて、大好きなことを諦める事はないのだと、この年になって気づかされました。小説や日々思った事を綴っていきます。

Kae

子供のころから妄想が大好きでした。大人になるにつれて好きなことを諦めていました。ある人の「学生時代にやり残したことを今、やっている感じ」という言葉を聞いて、大好きなことを諦める事はないのだと、この年になって気づかされました。小説や日々思った事を綴っていきます。

最近の記事

大好きなポンポンフラワー!! 秒殺でボロボロです。 トウモロコシの葉で作られた天然素材のおもちゃです。 夢中でかじってます^^

    • 爆破予告

      僕は爆破予告をした。 僕の通う中学校 宛 24日午後1時、爆破する。 こう記し、郵送で送った。 何故こんなことをするかって? 平々凡々と生きている君達には分からないさ。 翌日、学校は大騒ぎ、そして警察も巻き込んで24日は休校になった。 よっしゃ!! 僕の勝ちだ!! 僕はどうしても24日を休みにしたかった。 これで、あの子はアイツと手を繋がなくて済む。 24日の体育祭でダンスを踊ることになっている僕のクラス。 そのダンスであの子とアイツは手を繋ぐ。 そ

      • 私の苦手なあの子 消しゴム編⑦完結

        12月になり冬休みに入った。 相変わらず、学校にはほとんど行っていなかったから、冬休みだろうが何だろうが関係ない。でも、そろそろ進路を何とかしないといけなかった。クラスの半分は受験が終わり、高校生になるのを楽しみにしていた。 こんな大事な時期に登校拒否になった私にお母さんは、「学校が嫌なら就職したっていいんだよ」と言ってくれた。だけど、就職なんてもっと嫌だった。だったら、どこでもいいからいける所に進学しようと決めた。 「頭のいい小川さん」はあっという間にいなくなっていた

        • 私の苦手なあの子 消しゴム編⑥

          「さとみ、今日も学校休む気?」 お母さんが心配そうに部屋まで来た。 「うん・・・・」 「友達とけんかしたんだったら、早く仲直りしなさい。」 そう言って、仕事に出かけた。 (仲直りできるなら、私だってしたいよ!) 今日もベットから起きれない。 (返事、しなきゃな・・・・いつまでもこのままじゃだめだよ) ベットに潜りながらスマホを見る。 意を決して、スマホから永崎君を探す。 (あいつ前に進めないから。) 島田君の言葉を思い出した。 彼の言葉のお陰なのか、自

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        • 私の苦手なあの子 消しゴム編⑦完結

        • 私の苦手なあの子 消しゴム編⑥

          実は私、ウサギを飼っています。 何故かいつもウサギさんを見ていると、必ず眠くなります。 見つめながらウトウトするのが、とても気持ち良いです。 すました顔がとっても可愛い^^ ヒーリング効果抜群!!

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          私の苦手なあの子 消しゴム編⑤

          「ねえ、小川さん?」 永崎君に肩を揺すられた。 「えっ?」 「花火もう終わってるよ。」 「あっ、うん、ごめん、先帰るね」 そう言い、走って家に帰ってしまった。 私は訳が分からなくて、ずっと線香花火の音だけが聞こえていて、逃げたかった。 永崎君がどんな顔をしていたのか、どんな気持ちだったのか、考えないようにした。 私は家に着くとすぐに麻美に電話した。 「もしもし。」 「麻美!!?」 「なに?そんな大きな声で。」 麻美は眠たそうな声をしていた。 「ああ、

          私の苦手なあの子 消しゴム編⑤

          私の苦手なあの子 消しゴム編④

          突然、彼がこちらに向かって水風船を投げてきた。 バシャン!! 地面にぶつかり勢いよく割れる。 「冷たっ!!」 麻美の足元にかかった。 「ちょっとぉー!」 声を荒げた麻美に、彼はいたずらっ子のような顔で目をキラキラさせ笑っていた。 「もぉ!」 麻美が彼に近づき、地面に置いてある水風船を手に取る。そして、その水風船を彼の頭にぶつけた。水風船が勢いよく割れる。 「冷てぇー!!」 麻美の思い切りの良さに私はびっくりして固まってしまった。 「コノヤロー!!」 彼

          私の苦手なあの子 消しゴム編④

          私の苦手なあの子 消しゴム編③

          「永崎って7月23日、誕生日なの!?はぁ~なんで!?」 教室で麻美が大きな声を出している。 登校したばかりの私は麻美に声をかけた。 「どうしたの?」 「聞いてよ、さとみ。こいつ私と同じ誕生日なんだよ!」 目の前にいる彼に指を差した。 「お前失礼だぞ。指さすなよ!」 「だって、誕生日一緒とか、ありえなくない?最悪じゃん。」 麻美は止まらない。 「麻美、言い過ぎだよ。」 彼が怒り出すのじゃないかと私はヒヤヒヤした。 「大体クラスに同じ誕生日のやつなんて、確率

          私の苦手なあの子 消しゴム編③

          私の苦手なあの子 消しゴム編②

          「なぁ、消しゴム貸して。」 授業中、突然声がした。 びっくりして、ノートから目が離せない。 「ねぇ、小川さんてば!」 コンコンと人差し指で机をたたかれた。 ゆっくり顔を上げると、 「けーしーごーむー」と前の席の永崎伴(えざきとも)が手のひらを出していた。 「あっ、はい。」 慌てて彼の手のひらの上に消しゴムを置く。彼の手に触れない様に最新の注意を払って。 「サンキュー」と言って、私の消しゴムは彼の手に吸い込まれていった。 それから、もう6時間目だというのに一向

          私の苦手なあの子 消しゴム編②

          私の苦手なあの子 消しゴム編①

          あれから2回のクラス替えを経験した私は、運の悪さに絶望している。 中学生になったら、彼と同じクラスになれる!?と毎年淡い期待をしていたが、ついに今年で最後。願いは叶うのかな。 雑誌の懸賞で当たった事も、福引で参加賞以外当たった事もない私が、最後のクラス替えという最強の宝くじを当てることはできるのだろうか。 ドキドキしても、しなくても、ついにその日はやってきた。 学校に着くなり、下駄箱の窓に張り出された、名簿を必死で見る。 「さとみー!同じクラスだよー!!」 と、大

          私の苦手なあの子 消しゴム編①

          私の苦手なあの子

          長い小学校生活も残すところあと1年。 中学校ってどんなところだろう。4つ上の兄に聞いてみたけど、大したことはなさそう。別に、小学校が嫌なわけでも、早く中学生になりたいわけでもないが、寝る前に制服を着る事を想像するとなかなか寝付けなくなってしまう。 今日もランドセルをおんぶして学校へ向かう。 7月の暑い日、もうすぐ夏休みだというのに、国語の教科書は半分しか終わっていない。1学期中に終わるのかな?と少し不安になるが、私にとっては大した問題でもない。 窓際の後ろから2番目の

          私の苦手なあの子