私の苦手なあの子 消しゴム編⑦完結
12月になり冬休みに入った。
相変わらず、学校にはほとんど行っていなかったから、冬休みだろうが何だろうが関係ない。でも、そろそろ進路を何とかしないといけなかった。クラスの半分は受験が終わり、高校生になるのを楽しみにしていた。
こんな大事な時期に登校拒否になった私にお母さんは、「学校が嫌なら就職したっていいんだよ」と言ってくれた。だけど、就職なんてもっと嫌だった。だったら、どこでもいいからいける所に進学しようと決めた。
「頭のいい小川さん」はあっという間にいなくなっていた