書物巡礼
「もものかんづめ」
わたしの人生においての、
「シュールなおもしろさとは何たるか」。
「ことばのおもしろさとは何たるか」。
この2つの基準に燦然と輝くお人、それは間違いなくさくらももこさんであります。
今日8/15でお亡くなりになって1年が経ちます。
このニュースを知った日、私は確かライブのリハを終えたところで、恐ろしくてライブが終わるまで詳細に目を通すことが出来ずにいました。
ちびまる子ちゃん、コジコジ、エッセイ3部作シリーズ、、、。
色んなさくらさん作品にたのしませてもらったのだけれど、この「もものかんづめ」は最初に読んだときにたのしいだけじゃない一種の衝撃がありエッセイ作のなかで1番の思い入れのある1冊。
「奇跡の水虫治療」「メルヘン翁」「乙女のバカ心」「週刊誌のオナラ」。。。
自分の身の上話をこんな風に表現して笑いに変えちゃうのか!めちゃ冷静に自分を俯瞰してるし!
自虐ネタなのに全然嫌な気分にならない!すごい!
と、ニタニタケラケラ笑いながらも感心しきりだった10代のわたし。
さくらさんの作品全部に私が勝手に感じているのだけれど、さくらさんはとてもフラットに自分も他人も見つめていて、何もかもが同じ地平線上に並んでる感覚。
すぐ色眼鏡をかけちゃう私は、その感覚がとても羨ましくて憧れでありました。
きっと私が心配する必要は微塵も無いほどに、これからもさくらさんの作品は読み継がれていくと思うのだけど、私も微力ながら次の誰かとの出会いの架け橋になれたら嬉しいなと思う次第。
良いものが、未来永劫、愛されていきますよう。
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