書物巡礼
「注文の多い料理店」
宮沢賢治作品との出逢いは確か小6あたりの国語の教科書に掲載されていた「やまなし」。
これチョイスされたお方、中々なチャレンジャーだなと。
いや、あるいはあの年齢の子たちをとても信頼していた、のか。
読んだ方はお分かりだと思うんですが摩訶不思議な内容でして、蟹の兄弟が「クラムボンが笑ったね」とか「クラムボンは死んだね」「殺されたね」なんて会話が繰り返されるのでありますが、結局クラムボンが一体何なのか一切物語では解明されずお話はプツンと終わってしまうのです。
私は「なんのこっちゃ」と思う反面
「この人の話、変で好き」という思いを胸に抱いてしまい、そうして次に手を出したのが
「注文の多い料理店」でありました。
宮沢賢治作品の中では私的にはちょっと異質な印象でして、基本的に宮沢さんの話は優しいが故に惨めな思いや孤独な立場に置かれてる主人公が軸になることが多い気がするのですが、
この作品は"世にも奇妙な物語"ちっくな内容。
最初に読んだときの小6の私は「何か洒落た話だな。」と思ったのを何故だかよく覚えています。
なんでそう思ったのかはもはや不明ですが。。 久々に読み返してみて、やっぱり宮沢さんの文章、好きだなって思いました。
中2くらいのときにある大人に「宮沢賢治が好きです」って話したときにそれとなく馬鹿にされて、当時ちょっとショックでそれ以降それほど熱心に読まなくなってしまってたのですよ。
思春期は大人の言葉に惑わされちゃうからね。
もう何言われてもどんとこいなふてぶてしさなので、存分に読み返してみます。
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