翼を得てなお歩いて会いたい人に会いにいくその過程が愛おしい
色々な時間を過ごしてきて、誰と何をして過ごすのか?が1番大事だなと痛感しているこの頃、会いたい人がいる場所に行くことはとても幸せだ。
その先ではきっと素敵な時間が待っているから。
前橋までの旅路、片道2時間
今日の会いたい人は前橋にいる。新幹線なんて使ってしまえばビュンと2時間で会いに行ける。東京と群馬はそのくらいの距離感。
そしてもう一つの別の道は、ローカル線を乗り継いで2.5時間かけていくパターン。当たり前だけどこっちの方が安い、、2,000円くらい。
社会人だ。貯金もまぁある。時間は有限だ。さぁ課金だ!!とはならない。
のんびり座りながら、しかし特急でびゅんと群馬めがけて飛んでいく道ではなく、満員電車に押し込まれながらじわじわ向かう方を選んだ。
序盤から割と失敗だった。飲み物を持って行こうとホットティーを入れていたら出発時間をいつのまにかすぎていた上、ホットティーをカバンに詰めたらお土産のチョコが溶けてしまう。
なんのためのホットティーだよぉぉぉと叫びながら家に置いてきた。
そしてさらに出発時間超過により、駅まで猛ダッシュだ。1kmくらいの距離を6分で走り切り、電車にギリギリ乗り込む。
そして通勤時間帯のローカル線あるある、遅延である。乗り換えのたびに予想していた乗り換え時間より短い時間しかなく、人でごった返す見知らぬ駅を疾走する。
まぁ迷惑な人だっただろう。申し訳ない。
だけど私にはそんな時間も愛おしく感じるくらいにはワクワクしていたのだ。
いつか会いにいく、そのいつかが急にやってきた
とまりぎでの旅路を始めてから、いつかはリアルまーさんに会いたい、そう思っていた。パンデミックだったり、子育てだったり、色々あるけれどどこかでは顔を見て挨拶して拝んでみたい、そう思っていた。
とはいえ、お互い日常の"居場所"を離れることは容易ではなく、タイミングも合わずだった。
そんな時に好機がやってきた。仕事が休みになった。
翼が生えた心地だった。どこでも行ける、飛んだ行ける!そんな自由を得たからすぐさま飛んでいくことを決めた。
なので今、前橋への旅路を幸運とワクワクを噛み締めながらのんびりじんわりと進んでいる。この先を思えば、翼があっても飛ばずに歩いて景色を見ながら進む価値が沁みてくるのだ。
そんなちょっと贅沢な大人の遠足