Scars

hideが作詞作曲したX Japanの曲の中で、一番好きな曲がScars。

X Japanの世界観はそのままに、hideワールドを余すことなく盛り込んだ名曲。

hideのギターもハモリも最高にかっこいいんだけど、この曲の素晴らしいところは、ToshIの声質にピタリとハマっている点。

X Japanの楽曲の多くは、YOSHIKIが作っていて、ToshIのハイトーンボイスを極限まで生かしたものが多い。

そのため、聴いていても苦しさを感じる曲も多数ある。

YOSHIKIの作る楽曲は、ToshIの苦しさがまたハマるものも事実で、そこまで計算してのことなんだろうけど。

その点hideの作るX Japanの曲は、ハードであっても心地よく聴けるものが多い。

それは、YOSHIKIがToshIの能力を極限まで引き出したいというタイプであるのに対し、hideはToshIの才能をそのまま生かすタイプだったからであって、どっちがいいとかいうものではないのだろう。

それがhideの優しさとか人間性だったのだろうと思うと、何か熱いものを感じる。

あと、このScarsのすごいところは、ベースラインもめちゃくちゃ×100倍カッコいいところ。

HEATHのベーステクのすばらしさが露見した曲でもある。

HEATHをX Japanに紹介したのはhideなので、やはりHEATHへの想いとかもあったのかもしれない。

ちなみに、この曲をhideボーカルで歌うとしたら、それはそれでカッコいいに違いないんだけど、CELEBRATIONのようにアレンジしたんだろうと思う。

それは、やはりScarsはX Japanの曲である以上、ToshIボーカルでこそ最高のかっこよさを引き出せるから。

やっぱりhideは、全てにおいてカッコいい人だったんだろう。

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