政府と国民のズレについて介護視点で考えてみよう
私の働く職場にも布製マスクが届きました。
布製マスクって言えば布ですけど、いわゆる給食当番が使う白い四角いガーゼマスク。
感染予防を徹底しなければならない介護現場、医療現場に、どうしてガーゼマスクを配ろうと思い立ったのだろう。
そう思った現場の方々も多いと思います。
いやもう、現場だけでなく、全国民が思ったはず。
もう多分皆さんお気づきかと思いますが、首相を始め、政府の方々は現場のことを知らなすぎるし、知ろうとしてないのが一番でしょう。
これまでも、さまざまな施策や制度が実施されるたび、「なぜ今この施策?」「現場が置き去りになってる」「表面だけの対策」と現場では冷ややかな意見が大半でした。
介護職員処遇改善加算についても、現場には思ったほどの恩恵が得られないという声も私の周りでは出ていました。
介護を必要とする高齢者の方々もまたしかり。
利用者さんからも介護保険制度の穴というか、不満というか、そういう声はたくさん聞きます。
全ての国民が望むような施策というのは、国の財政などを見ると確かに難しい。
しかし、国民の方を向いて国民の目線に立ってから対策を考えてほしいと思います。
今回のコロナ対策にしても、これまでの様々な施策同様に付け焼刃感が半端なく、国民に寄り添っていないという点が最も国民の不満を増大させる原因となっているのではないでしょうか。
緊急事態宣言が出たとはいえ、最終判断は国民の自主的行動に任せるという中途半端なもの。
国民を守っているというより、自分が責められたときに責任逃れができるような対策にしか感じられません。
もっと全世代の国民の声を聞いて、国民の目線に立ってほしい。
我々日本国民が政府に望んでいることは、そんな基本的なことではないでしょうか。