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憲法1:憲法どうする?認識調査【Twitterアンケート分析】

テーマ別のシリーズ記事について

 特定のテーマに絞った内容をシリーズ化してマガジンとして公開します。最初の特集は、国にとってとても重要な「憲法」です。

憲法に関するアンケート
(令和3年2月14日~2月21日実施)

 令和3年2月14日から2月21日までの1週間、Twitterで憲法に関するアンケートを実施しました。総数は491票。投票頂いた皆様、ありがとうございました。今日は、アンケート結果をもとにまとめます。

 選択肢は以下の4択です。
・大日本帝国憲法の復活
日本国憲法は無効。大日本帝国憲法を復活させるという考え方。

・自主憲法制定
日本国憲法は無効。一から日本人の手で憲法を作り上げるという考え方。

・日本国憲法の改正
現在の日本国憲法を時代に合わせて改正するという考え方。

・帝国憲法の復活 or 自主憲法制定。憲法改正は反対
日本国憲法は無効。しかし、帝国憲法の復活と自主憲法制定で結論が出せない方。または、帝国憲法復活からの改憲で、時代に合わせた憲法に変えるという考え方。

 今回のアンケートは、憲法を変えるということを前提にしています。護憲は選択肢に入れておりません。予めご了承ください。護憲派の方ごめんなさい。

結果

 実数は投票総数から計算した票数になります。小数点以下は切り捨てています。自主憲法制定と答えた方が最多でした。

・大日本帝国憲法の復活 17.7%(88票)
・自主憲法制定 45.2%(221票)
・日本国憲法の改正 24.0%(118票)
・帝国憲法の復活 or 自主憲法制定。憲法改正は反対 13.0%(64票)

寄せられた自由意見

 リプと引用リツイートで自由意見をたくさん頂きました。ご意見ありがとうございます。すべての意見を丸々埋め込むと長々と続いてしまいますので、以下に要約します。

<日本国憲法無効論に基づく意見>
・日本国憲法無効宣言をし、帝国憲法の現存確認からの復活が望ましい。
・外国製の日本国憲法を改正していくことには全く賛成できない。
・帝国憲法の復活が最短で済む。日本国憲法は破棄に正当性がある。

<自主憲法制定を求める意見>
・日本国憲法9条は早急に何とかしたい。そこから時間をかけて自主憲法。
・帝国憲法の復活は現実的ではない。
・自民党改憲案は危険。自主憲法の制定一択。

<日本国憲法改正を求める意見>
・昭和40年代に改正議論が活発にあったにも関わらず未だに改正されない。その後50年も経ったのに、これを押し付け憲法と言うには無理がある。
・昭和天皇、上皇陛下が「象徴天皇」という言葉に真摯に向き合われてきたことを思うと、日本国憲法を頭から否定する気になれない。

<複合意見>
・条文ごとに、帝国憲法、自主憲法、日本国憲法の内容を組み合わせる。
・帝国憲法復活から改憲を考える場合、時代に合った条文が無い箇所が多い。安全保障を例に言えば、軍事的国防だけでなく、国土、治安、資源・エネルギー、サイバーなど、新しく追加すべき要素がある。
・先の時代には無かった、PCやスマホなどのデジタルに関する規定が無い。
・日本国憲法無効宣言→帝国憲法の現存確認→日本国憲法を改正しつつ、帝国憲法を改正する。新たに作り上げる自主憲法制定には反対。

<その他の意見>
・明治憲法しかり、現憲法しかり、憲法に天皇陛下・皇室関連の記載があるのは違和感がある。元首化に反対。皇室典範を憲法と同等のものとして扱うべき。
・明治憲法で天皇陛下を元首としていたことに対する違和感。
・十七条憲法ぐらいの大雑把なものでも構わないと思う。

まとめ

 私のTwitterフォロワーの方は、憲法を変えるという立場の方がとても多いです。しかし、アンケート結果を見ると、変える方法は様々であることがわかります。それは自由意見にも色濃く現れています。大きく意見が割れるのは、以下の項目でしょう。

・方法の違い
 帝国憲法復活 vs 自主憲法制定 vs 日本国憲法改正 vs 複合意見の4勢力に分かれています。最も得票の多かったのは自主憲法制定ですが、一から作り上げるのは、相当の時間がかかるでしょう。2番目に多い日本国憲法改正の意見は、日本国憲法無効論の方々と意見がぶつかります。無効論の方々には、日本国憲法は日本人が自らの手で作り上げた憲法ではないので、日本国憲法を改正してしまうと、占領憲法を認めてしまうという考えがあります。

・元首の規定
 日本国憲法には元首の規定がありません。憲法学者によっても意見は様々です。天皇陛下を元首とするという考え方が多数かと思いますが、中には違和感を感じる方もいます。この違和感は、次項の主権は誰が持つのかに関係してくるかもしれません。

・主権は誰が持つのか
 現行の日本国憲法は、主権は国民にあると定めています。帝国憲法は、天皇主権です。もう一つ議論に上がるのが国家主権です。主権のある者が権力を持ちます。国民主権に慣れてしまっているので、他の2つは、違和感を持たれている方も多いかもしれません。

・どの部分を変えるのか
 憲法を改正する、現行憲法を破棄して自主憲法を作る、いずれの場合も、どの部分をどのように変えるのかという話が必ず出ます。皆さんの多くが思い浮かぶのが憲法9条でしょう。各党派によっても違いがあり、これは今後の記事で検証していきたいと思います。

 今回はTwitterで実施した憲法アンケートをもとに、結果をまとめ、若干の考察を加えました。私はどれかというと、選択肢4の、帝国憲法復活 or 自主憲法制定です。初回投稿のプロフィール記事にも、選択肢4を入れています。帝国憲法を一度復活させてから、時代に合わせた改憲を行うという考えです。自主憲法制定は、日本人自らの手で新しい憲法作るという考え方で、高揚感があります。ワクワクします。しかし、ゼロから新しい憲法を作り上げるというのは、とても時間がかかると思います。また、主権は誰が持つのか、結論を出せません。どちらかというと、国家主権に近いですが、国家が暴走し、国民を痛みつけるような政治が行われてしまう危険性があるのが、私は怖い(勘違いなら良いのですが…)。例えば、コロナ禍で帰宅要請を呼び掛ける警察の方々が、戦前の特別高等警察に化けて集団逮捕に踏み切ったら?選択制のワクチンを全国民強制接種させ、拒否すれば逮捕となったら?(ワクチン接種は自由です。完全な反ワクチンではありません。これは別途分析記事を出します)極端な例かもしれませんが、全体主義的な暴走は国民の人権と尊厳を損ねることになります。なので、私は国家社会主義者にはなれません。この点を踏まえると自民党の改憲草案は危険です。これは今後の記事で扱います。憲法の問題、非常に悩ましくて難しい問題ですね。

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