体は重く、思考は重く鈍る 季節は変わるというのに、また私はどこへ向かっているのかわからなくなりそうになる 空には赤い凧がひつ飛んでいて、その持ち主はわからない 上だけを見ることが許された世界 上には空があって、 空には前も後ろも左右もない ただ、赤い凧が風に吹かれるのを待っている